1999 Fiscal Year Annual Research Report
「社会的アイデンティティ」と「間人」の相関についての日英比較
Project/Area Number |
10044041
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Yonezawa women's junior college |
Principal Investigator |
柿本 敏克 山形県立米沢女子短期大学, 社会情報学科, 助教授 (70269257)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
矢崎 弥 山形県立米沢女子短期大学, 社会情報学科, 助教授 (70211612)
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Keywords | 間人(かんじん) / 社会的アイデンティティ / 「間人度」尺度 / 集団状況 |
Research Abstract |
前年度には集団状況での集団成員としての行動が社会的アイデンティティと間人概念の双方にとって重要な分析対象となることから、その集団状況の萌芽的部分を実現する最小条件集団と呼ばれる実験状況において、被験者が他の集団成員に対して示す評価・行動を測定し、同一の被験者に対して上述の「間人度」尺度、さらに集団同一視尺度、自意識尺度など関連する個人差測定をおこなった。 今年度前半には、この実験的研究の、当該実験場面における心理学的諸過程に関する理論的考察を深めた。その成果の一部は「集団間葛藤を引き起こす心理諸過程に関する一考察-社会的アイデンティティと集団間葛藤」として『現代のエスプリ』384号に発表されている。そこでは、集団形成における社会的アイデンティティやカテゴリー化の意義を述べ、また集団場面において社会的アイデンティティ等を媒介として集団間の競争性が生じる心理的メカニズムの諸特徴を論じた。 今年度後半では理論的主張である「間人」概念を特性概念として操作的にとらえて作成された「間人度」尺度を、実際の実験状況において使用するにあたって考慮すべき諸事項、例えば概念妥当性や他の類似概念との間の理論的・経験的弁別性等に関して、研究分担者およびその他の専門家との討議をおこない、また実際の実験・調査研究の具体化に向けて計画を立てた。前年度からの懸案である英国側研究者の招聘は、英国側の事情のため次年度に延期された。
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Research Products
(1 results)