1998 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10044055
|
Research Category |
Grant-in-Aid for international Scientific Research
|
Section | Joint Research . |
Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
齋藤 悌二郎 東北大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (70004322)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
BAKER Oliver ハンプトン大学, 助教授
PERDISAT Cha ウイリアム, メリー大学, 教授
FRULLANI Sal サニタ高等研究所, 教授
寺沢 辰生 東北大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (40004436)
橋本 治 東北大学, 大学院・理学研究科, 教授 (50092292)
|
Keywords | 電子線 / ハイパー核 / スペクトロメータ / セプタム電磁石 / RICH / 補正コイル / チェレンコフ検出器 / 電荷分布 |
Research Abstract |
本年度の調査研究は、ほぼ調査研究実施計画通に行った。 1. 齋藤が平成10年5月21日から6月4日までアメリカ合衆国のジェファソン研究所に出張し、高橋(研究協力者)が、Ha11 Aスペクトロメータ検出器の整備に参加するための打合せと、荷電形状因子実験に参加した。 2. 平成9年5月21日から8月12日、8月27日から11月11日、平成11年2月21日から3月22日の間、高橋(研究協力者)がスペクトロメータ検出器の整備に参加するためジェファソン研究所に出張した。ガスチェレンコフ検出器について、検出器の光電増倍管からの電荷分布を測定し、単一光子による電荷分布をもとにモンテカルロ計算を行い、光電子数の平均個数を導出した。また、これを近似的に求める方法により、ガスチェレンコフ検出器の効率のオンライン・モニターを完成させた。現在稼働している。この研究纏めて東北大学に提出し、平成11年3月修士の学位を得た。 3. 中川が平成10年5月23日から6月1日まで検出器の整備の打合せのためジェファソン研究所に出張した。 4. 寺沢が平成10年8月18日から8月25日までHa11 A K中間子共同実験打合せに出席し、ハイパー核の実験までにK中間子のS/N比を上げるためリング型チェレンコフ検出器(RICH)の製作を決めた。 5. 平成10年11月12日から12月8日の間に齋藤、寺沢、坪田、上野、が3He(e,e′)の実験に参加するため、ジェファソン研究所に出張した。この実験は中性子のスピン構造関数を求める実験である。昨年に引き続き、ホールAの実験に参加することにより、スペクトロメータの操作やオンラインのデータ収集に関して習熟が計られた。 6. 寺沢が平成11年2月27日から3月9日まで検出器の整備の打合せのためジェファソン研究所に出張した。 7. 齋藤、上野が平成11年2月28日から3月11日の間、補正コイルの打合せのためジェファソン研究所に出張した。昨年夏、イタリア側でセプタム電磁石を発注し、ほぼ最終仕様が固まった結果、補正コイルの必要性が薄らいだので、補正コイルの代わりにRICH用石英を購入することにした。 8. 一昨年度の科研費で参加したp(e,e′K^+)の実験、HaII A共同実験d(e,e)の結果は、それぞれ゙Longitudinal and Transverse Cross Sections in the ^1H(e,e′K^+)Λ Reaction″,゙Measurements of the Deutron ElasticStructure Function A(Q^2)for 0.7≦Q^2≦6.0(GeV/c)^2 at Jefferson Laboratory″という題で、1999年にPhys.Rev.Lett.に掲載された。
|
Research Products
(3 results)
-
[Publications] G.Niculescu: "Longitudinal and Transverse Cross Sections in the ^1H(e,e'K^+)∧ Reaction" Physical Review Letters. 81・9. 1805-1807 (1998)
-
[Publications] L.C.Alexa: "Measurements of the Deutron Elastic Structure Function A(Q^2)for 0.7@12Q^2@126.0(GeV/c)^2 at Jefferson Laboratory" Physical Review Letters. 82・7. 1374-1378 (1999)
-
[Publications] G.M.Urciuoli: "Jefferson Lab Hall A hypernuclear physics program" Proc.Sendai International Workshop on the Spectroscopy of Hypernuclei,Sendai,Japan,1998,eds.H.Tamura et al.121-132 (1999)