1999 Fiscal Year Annual Research Report
モンテカルロ殻模型によるN=Z近傍不安定核の構造解明
Project/Area Number |
10044059
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
大塚 孝治 東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (20201379)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
本間 道雄 会津大学, コンピュータ理工学部, 講師 (40264569)
水崎 高浩 東京大学, 大学院・理学系研究科, 助手 (50251400)
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Keywords | 殻模型 / モンテカルロ殻模型 / pf殻 / 有効相互作用 / 相互作用するボソン模型 / ボソン / 八重極変形 / fボソン |
Research Abstract |
本研究では、原子核の構造をアメリカのミシガン州立大学のブラウン教授、フランスのGANIL研究のイサカ博士と共同で行った。成果はいろいろあがっているが、特筆すべきものとしては、完全なpf殻での殻模型計算を前提にしての核子間有効相互作用を決める研究があげられる。計算はモンテカルロ殻模型などにより行われ、従来のものに比べてもはるかに改良された多くの成果を出している。特に、pf殻の中心付近にある、従来型の殻計算では実行不可能であった原子核の計算が精密にできるようになった。これはブラウン教授との共同研究である。 一方、イサカ博士とは、代数的な模型に基づいた計算を行ったのであるが、特に、原子核の八重極変形と電気的双極子遷移との関連などについて新しい成果を出している。これは相互作用するボソン模型にパリティが負のpボソンやfボソンを加えての仕事である。多くの有用な公式を導いた。 これ以外にも、原子核構造に対して、様々な観点から共同研究を行い、その一つはpf殻でN又はZが28の原始核をセミマジック原子核とみての、球形状態と変形状態との共存現象の解明である。これもモンテカルロ殻模型などによって行われ、論文を投稿中である。
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[Publications] T.Otsuka: "Monte Carlo shell-model calulations"J.Phys.G : Nucl.Part.Phys.. 25. 699-715 (1999)
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[Publications] T.Mizusaki: "Shape coexistence in doubly-magic ^<56>Ni by the Monte Carlo shell model"Physical Review C. 59. R1846-R1850 (1999)
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[Publications] N.Pietralla: "Transition rates between mixed symmetry states : first measurement in ^<94>Mo"Physical Review Letters. 83. 1303-1306 (1999)
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[Publications] Y.Utsuno: "Varying shell gap and deformation in N〜20 unstable nuclei studied by the Monte Carlo shell model"Physical Review C. 60. 054315-1-054315-8 (1999)