1998 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10044137
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Research Category |
Grant-in-Aid for international Scientific Research
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Section | Joint Research . |
Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
高橋 邦夫 東京工業大学, 工学部, 助教授 (70226827)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
POLLOCK Hube Lancaster University, School of Physics a, Dept. Reade
BURNHAM Nanc Ecole Phytechnique Federale de Lausanne, Fonctionna
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Keywords | 原子間力 / 凝着 / 力計測 / 表面分析装置 / 超高真空 / 原子間力顕微鏡 / Double Cross Cantilever / Semiconductor transducer |
Research Abstract |
超高真空のAuger電子分光装置内に構築した力計測システムをより高剛性のシステムに改造することを本年度の目的とし,Burnhamの協力でDouble Cross Cantilever方式の導入を検討し,Pollockの協力で,固体間凝着現象を解釈する際に要求される分解能を満たすシステムのあり方について検討した.BurnhamとDouble Cross Cantilever方式の導入を検討した結果,Double Cross Cantilever方式とは異なる方式(semiconductor transducer方式)がより高剛性かつ高分解能となる可能性が発覚,それを確かめ,かつ,早く成果に結びつけるために,先にsemiconductor transducer方式による力計測システムを完成させた.試料の固定方法等,若干ながら検討課題は残っているものの,現有のシステムより高剛性の力計測システムを構築することができた.試料の加熱についても新しい加熱システムを設計し導入する事で解決できた.それを用いて力分解能とシステムの剛性の関係についてさらに検討を加えた結果,高剛性(低力分解能)領域ではsemiconductor transducer方式が力の分解能をより高くできるが,低剛性(高力分解能)領域では,Double Cross Cantilever方式が優れていることが判明した.現有のシステムを使う限り力は100マイクロニュートンオーダーの比較的大きな力を計らなければならず,そのようなレンジに対しての力分解能を考慮すると,(現システムの根本的な見直しを計らない限り,)semiconductor transducer方式が本研究の目的に合致している可能性が高い.
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