1998 Fiscal Year Annual Research Report
豪雨に伴う斜面崩壊の発生機構とその予測に関する研究
Project/Area Number |
10044153
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Research Category |
Grant-in-Aid for international Scientific Research
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Section | Joint Research . |
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
建山 和由 京都大学, 工学研究科, 助教授 (10179731)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
LEONG Eng Ch ナンヤン工科大学, 土木構造工学科, 講師
SHUKRI Maail マレーシア農科大学, 土木工学科, 講師
北村 良介 鹿児島大学, 工学研究科, 教授 (70111979)
岸田 潔 京都大学, 工学研究科, 教授 (20243066)
足立 紀尚 京都大学, 工学研究科, 教授 (20026173)
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Keywords | 斜面崩壊 / 降雨 / サクション / 不飽和士 / 原位置計測 / せん断強度 / 安定解析 / 室内実験 |
Research Abstract |
豪雨時の斜面崩壊現象の発生機構を解明し,その予測法を確立することを目的とし,国際共同研究を行った.本年度は初年度でもあり,主に研究方針の確定と日本,マレーシア,シンガポール,タイにおける豪雨時の斜面崩壊の実態調査,ならびに実験/原位置計測装置の設置などの研究環境の整備を行った. 国外の斜面崩壊の実態調査としては,シンガポール,マレーシア,タイにおける斜面崩壊を調査すべく,日本より研究代表者ならびに3名の研究分担者が渡航し,発生箇所の現地調査を行った.この際,斜面崩壊による被害の程度,地質・地形条件,斜面崩壊発生時の降雨の状態等について情報収集を行い,これらの地域における斜面崩壊現象が降雨により誘発されていることを確認した.また,これらの地域で実施されている原位置観測についても調査を行い,これらの観測から入手し得るサクションの計測データが今回の研究に利用し得ることを確認した.さらにこれらの地域で行われている室内実験とその結果を利用した斜面の安定解析についても情報収集を行い,今後の改良に向けて議論を行った. 海外からの招へいとしては,シンガポールから3名,マレーシアから2名の研究分担者を招へいした.まず,降雨時に斜面崩壊を引き起こす不飽和土中のサクションの変化と土の力学的特性に及ぼす影響についてセミナーを開催して議論を行うとともに,国内において最も斜面崩壊が発生している鹿児島県において,シラス斜面の崩壊現場にて過去の崩壊の発生状況の調査を行った.また,国内で行われている原位置観測手法,ならびに不飽和土の力学特性に関する室内実験についても議論を行い,日本・シンガポール・マレーシアでデータを共有するため計測項目と計測方法の共通化について打ち合わせを行った.
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[Publications] 福田孝二: "二次しらすの強度特性に及ぼす粒子破砕の影響" 平成10年度土木学会西武支部研究発表会講演集. 372-373 (1999)
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[Publications] 知識源由: "遠隔操作によるサクションの測定" 平成10年度土木学会西武支店研究発表会講演集. 598-599 (1999)
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[Publications] 寺地卓也: "原位置における圧力水頭の測定" 平成10年度土木学会西武支店研究発表会講演集. 600-601 (1999)