1998 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10044211
|
Research Category |
Grant-in-Aid for international Scientific Research
|
Section | Joint Research . |
Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
鈴木 達行 山口大学, 農学部, 教授 (00216409)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
KANDIL Omaim エジプト国立研究所, 家畜繁殖と実行授精部, 助教授
ABDOON Ahmed エジプト国立研究所, 家畜繁殖と実行授精部, 助教授
|
Keywords | 牛 / 水牛 / 過剰排卵 / イージーブリード / 胚回収 / 体外受精 / 簡易炭酸ガス培養器 / 胚盤胞 |
Research Abstract |
牛と水牛の胚移植:本研究では6頭の牛対象に過剰排卵処置し、胚回収試験を行った。3頭では発情発現の翌日P4を含むイージーブリードを膣内へ挿入し一週間後にGnRHを投与、その3日後から3日間FSHの20mgを減量投与、FSH投与の3日目にプロスタグランデインの5mgを子宮内注入して発情を誘起し、人工授精後7日目に胚を回収した。また、他の3頭は発情確認後11日目に3日間FSHの20mgを減量投与、FSH投与の3日目にプロスタグランデインの5mgを子宮内へ注入して発情を誘起し、人工授精後7日目に胚を回収した。この2つのグループの牛から胚を回収後、再度プロスタグランデインを投与して発情を誘起し、連続3回に亘って前術と同じ過剰排卵処置を行った。その結果、前者(平均5.6個)では後者(平均3.3個)に比べて正常胚の回収が有意に高い成績となった。また、回数を重ねるごとに胚の回収率が減少した。 牛と水牛の体外受精:カイロでは炭酸ガス培養器具が無いため、我々の開発した陰圧、低酸素式簡易炭酸ガス培養器具を用いて実験を行った。カイロの食肉処理場から得られた水牛の卵巣について計3回体外受精を行った。その結果、この炭酸ガス培養器具により移植可能な胚盤胞か約40%の高い割合で作出できた。また、雄水牛別に受精率に大きな差異がみられた。これまで世界的に水牛卵子を用いた体外受精の実用化が進んでいなかったが、この成果は第一線の研究者を大いに勇気つけるものである。
|
Research Products
(1 results)