1999 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10044287
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
河合 啓次 大阪大学, 歯学部・附属病院, 講師 (40204664)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
恵比寿 繁之 大阪大学, 歯学部, 教授 (50116000)
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Keywords | 磨耗 / コンポジットレジン / マイクロフィラー / 石英 / 溶融シリカ / バリウムガラス / ストロンチウムガラス / フィラー含有量 |
Research Abstract |
本年度はコンポジットレジン(以下、レジン)の劣化メカニズムを解明するため、フィラーの種類、含有量ならびに微小フィラー(MFR)の配合効果が耐磨耗性に及ぼす影響を検討した。通常、フィラー粒径は耐磨耗性に大きく影響するため、今回はできるだけ粒径をそろえた(フィラーの粒度分布)試作コンポジットレジンを用い、粒径による影響を排除して実験を行なった。使用したフィラーは平均粒径が約3μmである4種の石英、溶融シリカ、バリウムおよびストロンチウムガラスと、1種のマイクロフィラーでありいずれもシラン処理後、マトリックスモノマーBis-GMA/TGDMA=50/50に、フィラー含有量を変えて試作レジンを調製した。PMMAビーズ(平均粒径44μm)をスラリーとした、3次元のアラパマ大学式磨耗試験機を用い、各種試作レジンに40万回負荷した後、ミュンヘン大開発の複眼式レーザーによる評価システムにてcontact-free wear量を計測した。その結果、磨耗量はフィラーの種類による有意差は見られなかったが、40%(以下%はすべて重量%)以下のフィラー含有量では溶融シリカが、それ以上ではストロンチウムの磨耗量が大きい傾向のあることが判明した。また、40%以下のフィラー含有量では他の単一種のフィラー含有レジンとくらべ、マイクロフィラー含有フィラーレジンが最も磨耗量が少なかった。次ぎに、フィラー含有量が磨耗量に及ぼす影響については、石英が40%、ストロンチウムガラスが60%そして溶融シリカ、バリウムガラスが70%に磨耗量の極大を示したが、その極大点が,らはフィラー含有量が増加するにつれ、磨耗量は減少した。また、単一種のフィラー60%にマイクロフィラー20%添加したハイブリッド型コンポジットレジンは単一種フィラー80%のレジとくらぺ磨耗量は減少した。
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