1998 Fiscal Year Annual Research Report
明治期から昭和20年までの田中文化交流に関する資料の収集と分析
Project/Area Number |
10045008
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Research Category |
Grant-in-Aid for international Scientific Research
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Section | University-to-University Cooperative Research |
Research Institution | Kanagawa University |
Principal Investigator |
大里 浩秋 神奈川大学, 外国語学部, 教授 (70221124)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
呂 順長 浙江大学日本文化研究所, 専任講師
王 勇 浙江大学(旧抗州大学)日本文化研究所, 教授
孫 安石 神奈川大学, 外国語学部, 非常勤講師
木山 英雄 神奈川大学, 外国語学部, 教授
山口 建治 神奈川大学, 外国語学部, 教授 (60102224)
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Keywords | 日中文化交流 / 中国人日本留学生 / 速成教育 / 五校特約 |
Research Abstract |
今年度(第1年)は、研究課題に則した資料、とりわけ中国人の日本留学に関する資料を収集すべく、中国と日本の代表的な図書館を見て回った。中国においては、北京、福州、杭州、上海に行き、それぞれ2.3の図書館で資料の生むを調べ、識者の意見をきいて、各地の保存状況を基本的に理解したが、時間の制約もあり、実際に資料の収集ができたのは、浙江図書館での1910年代の資料にとどまった。識者によると、北京の第一移案館、南京の第二移案館には原告料が沢山あるとのことで、その調査を次年度の目標の一つとしたいと考えている。また次年度には、浙江大学側の作業として浙江省内の主な図書館での資料の収集を行う予定である。 日本においては、外交史料館、東洋文庫で大正期の資料や汪精衛政権期の資料を見つけてコピーした。また各地大学図書館で、さまざまな年度の留学生名簿や中国人名録をコピーし、各大学の100年史などに記載された留学生関連の記事も収集した。さらに、台湾の中央研究院図書館や天理大学図書館で、1930年代に東京で出版された留学生の機関誌である『留東学報』を見つけてコピーした。以上のごとくに収集したものは、いずれも貴重な資料であり、その分析がいまだ十分にできない点が今後の課題として残されている。
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