1998 Fiscal Year Annual Research Report
環黄海地域の産業展開と国際地域間経済協力に関する調査研究-日・中・韓の自動車・電子産業を中心にして-
Project/Area Number |
10045015
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Research Category |
Grant-in-Aid for international Scientific Research
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Section | University-to-University Cooperative Research |
Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
座間 絋一 山口大学, 経済学部, 教授 (30034870)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
古川 澄明 山口大学, 経済学部, 教授 (10148992)
藤原 貞雄 山口大学, 経済学部, 教授 (10034878)
谷光 太郎 山口大学, 経済学部, 教授 (80263755)
米谷 雅之 山口大学, 経済学部, 教授 (50034864)
増田 正勝 山口大学, 経済学部, 教授 (80034867)
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Keywords | 中国 / 韓国 / 環黄海経済圏 / 自動車産業 / 電子産業 / 経済協力 / 産業構造論 |
Research Abstract |
中国の遼寧省および韓国の自動車産業、電子産業について、中国では民族系企業(第一自動車集団の金杯自動車他)、省行政官庁(自動車工業局、電子工業局)と日本からの進出企業(東芝、オムロンなど合弁企業)、韓国では財閥系企業(現代、大字、三星他)、各種研究機関を訪問し、聞き取りと見学、座談を行い、企業概況および同産業の環黄海地域での経済交流の実体を調査し、次の知見が得られた。(1)中国の電子産業振興政策では積極的に外資との合弁を奨励し、世界との差を縮めようとしている。(2)日・中・韓のマーケティングのあり方には同質化・標準化と調整メカニズムの異質性を反映した側面の二面が存在する。(3)韓国の自動車会社では意識的に日本的生産方式を取り入れていると同時に、NAC運動に見られるように独自の労使関係構築にも努力している。(4)環黄海地域の地域的近接性にも拘わらず、日・中・韓では企業間の合理的な分業関係が見られず、国際地域間経済協力の困難性が伺えた。(5)高付加価値部品の日本企業への依存度の高さと、円決済通貨の比率が高いことが明らかになった。 また遼寧大学、仁荷大学校を訪問し、自動車・電子産業の3カ国の現状と協力のあり方についてのシンポジウムを行うなどして、本協同研究グループメンバー間で研究交流を行った。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 谷光太郎: "韓国半導体産業論" 東亜経済研究. 57・3. 1-49 (1998)
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[Publications] 米谷雅之: "製品差別化と市場細分化" 山口経済学雑誌. 46・4. 81-115 (1998)
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[Publications] 米谷雅之: "ベンチャー企業のマーケティング問題" 山口経済学雑誌. 47・1. 1-34 (1999)
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[Publications] 藤原貞雄: "海外直接投資の現段階" 山口経済学雑誌. 46・5. 61-89 (1998)
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[Publications] 藤原貞雄: "日中自動車産業提携の現状と課題" 山口経済学雑誌. 47・1. 329-360 (1999)
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[Publications] 尹春志: "幻想としての雁行形態的発展" 東亜経済研究. 57・4(予定). (1999)