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1999 Fiscal Year Annual Research Report

有機金属錯体を出発原料とする新しい機能性ナノサイズセラミックスの調製と応用

Research Project

Project/Area Number 10045045
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (B)

Research InstitutionEhime University

Principal Investigator

定岡 芳彦  愛媛大学, 工学部, 教授 (50036422)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 青野 宏通  愛媛大学, 工学部, 講師 (00184052)
Keywords複合金属錯体 / フォルミルメチルサリシリデンアルキルアミン / ナノサイズセラミックス / Y-Ba-Cu系酸化物
Research Abstract

多核錯体の熱分解による複合酸化物の合成は、均質な微粒子を低温で得る新しい合成法として期待できる。本研究ではCuY1/3Ba2/3(dhbaen)(NO3)1/3(H2O)n錯体の熱分解による超伝導酸化物YBa2Cu3O7の作製を試み、得られた材料について検討を行った。また一般的な固相反応法との比較のために、Y2O3,BaCO3,CuOをY:Ba:Cu=1:2:3の割合でそれぞれボールミル混合し、900℃で1h焼成したものについても検討した。
TGAとXRDの結果により、800℃以下では、炭酸塩が残っており、900℃で分解した試料はYBa2Cu3O7の単相であることが明らかになった。また、このTGAの結果と、H,N,Cの元素分析とY,Ba,Cuの蛍光X線分析が理論値とほぼ一致していたことにより、目的の異核錯体が形成されていることを確認している。この試料の均質性を調べるために一般的な固相反応法を用いて作成した試料とAESにより比較した。その結果、本錯体法により得た酸化物の各元素は比較的均一に分布していることが明らかになった。一方、固相反応法でのXRD結果は、ボールミル混合の時間により多少異なるものの、複合酸化物の単相がXRDにより確認された。しかし、AESによりその表面状態を調べたところ、元素分布はかなり不均一で、固相反応法では均一な表面をもつ材料を作るのは困難であることがわかった。
これらの結果より多核錯体を用いることは均質な材料を得るうえで有効な方法であることがわかった。さらに、Ln=Yのx=0.33だけでなく、x=の値を変化させたものや他の希土類元素を用いた系についても検討を行っている。

  • Research Products

    (2 results)

All Other

All Publications (2 results)

  • [Publications] 定岡 芳彦: "Preparation of YBa2Cu3O7-d Powders by the Thermal-"Journal of Alloys and Compounds. Vol.287. 150-158 (1999)

  • [Publications] 定岡 芳彦: "A Chemical Route for the Preparation of Nanosized Rare-"Particulate Science and Technology,. Vol.16,. 185-214 (1998)

URL: 

Published: 2001-10-23   Modified: 2016-04-21  

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