1998 Fiscal Year Annual Research Report
諸藩江戸屋敷のネットワーク -大名家文書複合化の研究-
Project/Area Number |
10111242
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Research Institution | National Institute of Japanese Literature |
Principal Investigator |
武井 協三 国文学研究資料館, 研究情報部, 助教授 (60105567)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
福田 千鶴 国文学研究資料館, 史料館, 助手 (10260001)
大友 一雄 国文学研究資料館, 史料館, 助教授 (30169007)
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Keywords | 江戸屋敷 / 大名家文書 / 藩邸記録 / 大名屋敷 / 江戸記録一覧 |
Research Abstract |
参勤交代の制度によって江戸時代の大名は、隔年ごとに江戸に在勤した。江戸には、諸藩の上屋敷・中屋敷・下屋敷が置かれ、その数は数百にのぼったと考えられる。各大名の屋敷の間では、恒常的な交流が行われていた。この研究は、諸大名の江戸における情報のネットワークに注目し、その事例を明らかにすることによって、交流の組織を解明しようとするものである。もって、近世の上層社会の構造を分析し、江戸時代の社会と文化の実態の解明を、一歩進めることを目的としたものである。 大名家文書は膨大な量が現存しており、江戸の藩邸記録もかなりの量がその存在を知られていた。これらは各地の図書館・文書館に分散して所蔵されており、本文の比較研究を行うことには、多大の困難がともなうのが常であったが、コンピュータにより本文相互を交流させてみることにより、従来より一歩進んだ、資料からの史実抽出を行う。 本研究が終わる平成10年度まで、約20機関の大名家文書を調査した。また131頁におよぶ「江戸記録一覧(稿)」を作成した。これは、本研究の報告書(作成済み)に付載し関係諸機関や希望のある研究者に配布の予定である。 当該年度は、本研究の最終年にあたるため、研究のとりまとめにあたった。とくに「江戸記録一覧」のパソコン入力と整備に力をそそいだ。その他、弘前市立図書館蔵「弘前藩庁日記」、茨城県立歴史館の徳川家文書の調査を行った。
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