1998 Fiscal Year Annual Research Report
“鏡像機能"を活用した実技学習・研究用マルチメディアタイトル制作支援ツールの開発
Project/Area Number |
10111243
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Research Institution | National Institute of Multimedia Education |
Principal Investigator |
仁科 エミ メディア教育開発センター, 研究開発部, 助教授 (20260010)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
河合 徳枝 国際科学振興財団, 専任研究員 (50261128)
大橋 力 千葉工業大学, 工学部, 教授 (90015652)
浜野 保樹 メディア教育開発センター, 研究開発部, 助教授 (70156412)
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Keywords | 鏡像機能 / マルチメディア教材 / オーサリング環境 |
Research Abstract |
“鏡像機能"とは、研究者らが開発した実技習得用マルチメディア教材の機能のひとつで、あらかじめ収録した指導者の模範実技の映像を鏡に映したように左右反転表示すると同時に、ビデオからパソコンにとりこんだ実技学習中の学習者のリアルタイム映像とを同一画面上にならべて呈示する画像処理機能を言う。この研究では、この鏡像機能を発展させ、さまざまな実技の学習および研究のための高度なマルチメディアタイトルを、研究者・教育者自身が容易に制作するための支援ツールの開発をおこなうことを目的とする。 平成10年度は、第一に、マルチメディア教材の一部として機能していた鏡像機能プログラムを最新のMacOSに移植した。そしてそのモジュールを用いて、あらかじめ記録した任意の映像を対象にして鏡像機能を実現するプログラムをあらためて構築・改良した。 第二に、鏡像機能を活用した実技学習用プロタイプ教材の制作過程を試行し、教材制作支援ツールが備えるべき機能についての検討を行った。具体的には、研究者らが模範実技等の映像素材を豊富に蓄積しているバリ舞踊を対象とし、鏡像機能を活用して舞踊の基本の型を学習するためのプロトタイプ教材を試作した。 第三に、以上の試行をふまえて、他の領域における実技の教育・研究にも応用できるような汎用性のあるマルチメディア教材制作支援システム(マルチメディアタイトル制作ガイドシステム)を試作した。既存のオーサリングソフトウェアをカスタマイズすることによって、対象となる模範演技の映像を時間軸で分節化し、ついで再構成して教材を構成するためのフローラインの構成、模範実技映像と学習者の実技映像とを呈示するための画像構成、キャプションの挿入、追加・関連情報の検索などを、対象の特性にあわせて容易におこなうことができるガイドシステムを設計した。 第四に、ガイドシステムを複数の実技領域の研究者が評価した結果を集約中である。その結果をふまえて、システムの改善を行う予定である。
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Research Products
(1 results)
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[Publications] Oohashi,T.& Nishina,E.: "Kansei Science and man-machine interaction in performing arts" Preprint of the 7th IFAC/IFIP/IFORS-IEAA Symposium on Analysis.Design and Evaluation of Man-machine Systems. 1-6 (1998)