1998 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10120217
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
西嶋 光昭 京都大学, 大学院・理学研究科, 教授 (90108978)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高木 紀明 京都大学, 大学院・理学研究科, 助手 (50252416)
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Keywords | EELS / 水素原子 / 量子的非局在化 / 表面 |
Research Abstract |
単色化した(1〜10eV)電子線を試料に照射し,散乱された電子のエネルギー損失を測定する高分解能電子エネルギー損失分光(EELS)は吸着水素の全ての振動モードを観測するための最も有力な手法の一つである。EELSを用いて表面の量子効果を調べた。 水素原子のドブロイ波長は他の原子に比べて長く,Hの振子舞いには著しい量子効果が期待される。周期ポテンシャル内の電子を考えるのと同様に,1つのHが2次元周期ポテンシャル内におかれた場合について,その運動(振動)を考えるトンネル効果によりHが吸着サイト間を飛び移るため,振動準位がバンド構造を形成すると考えられる。 Pd(110)表面については,水素原子の量子的非局在化が観測された。Rh(111)表面については,色々な因子が複合し,明白は非局在化は観測されなかった。
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Research Products
(2 results)