1998 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10134217
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
岡田 鉦彦 名古屋大学, 農学部, 教授 (20023103)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
青井 啓悟 名古屋大学, 農学部, 助教授 (30222467)
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Keywords | デンドリマー / シュガーボール / 球状分子 / 開環重合 / 糖鎖高分子 / 生医学材料 / 分子認識 / 超分子集合体 |
Research Abstract |
本年度はポリ(アミドアミン)デンドリマーよりサイズ的には少し小さいが構造欠陥が少ないポリ(トリメチレンイミン)デンドリマーを用いて、グルコースおよびN-アセチル-D-グルコサミン誘導体置換セリンが球状分子表面に置換したシュガーボールの合成を行った。また、ポリ(アミドアミン)デンドリマーとガラクトース誘導体置換アミノ酸N-カルボキシ無水物(GIycoNCA)との反応により新規にガラクトシルセリン全置換ポリ(アミドアミン)シュガーボールを合成した。NCAの放射成長重合による星型デンドリマーの合成に関する検討も行った。ANSやクマシブリリアントブルーのカプセル化を行い、カプセル化前後でシュガーボールの細胞認識能に変化が無いことをヒママメレクチンを用いた赤血球凝集阻害試験により明らかにした。さらに、プラスミドDNAとのコンプレックス形成についても電気泳動法などにより解析を行い、効率よくシュガーボールがDNAと複合体を形成することを確認した。CDスペクトル測定により、複合体形成に伴いDNAのコンホメーションがB型からC型に変化することが明らかになった。 これらの知見は、シュガー・ボールが、新しい生医学材料として利用できる可能性を示している。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] K.Aoi: "Globular Carbobydrate Macromolecule “Sugar Balls" 2. Synthesis of Mono (glycopeptide)-Persubstituted Dendrimers by Polymet Reaction with Sugar-Substituted α-Amino Acid N-Carbosyanhydrides (glycoNCAs)." Macromolrcular Rapid Communication. 19(1). 5-9 (1998)
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[Publications] T.Imae: "Small-Angle Neutron Scattering and Surface Force Investigations of Poly (amido amine) Dendrimer with Hydroxyl End Group." Langmuir. 印刷中
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[Publications] 青井啓悟: "デンドリマーの分子設計 -新しいナノスケールアーキテクチャーへの招待-" 現代化学. 327(6). 20-27 (1998)
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[Publications] 青井啓悟: "機能性デンドリマー : シュガーボール" 高分子加工. 47(6). 256-265 (1998)
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[Publications] 岡田鉦彦: "シュガーボール" 機能性超分子の設計と将来展望,シーエムシー, 263 (1998)
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[Publications] 青井啓悟: "デンドリマーの超分子組織化を基盤とする機能材料の分子設計" 新しい自己組織化ポリマー表面の解析及び機能設計,シーエムシー, 247 (1998)