1998 Fiscal Year Annual Research Report
ライフスタイルの変更によるゼロエミッションシステムの構築
Project/Area Number |
10141225
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
高月 紘 京都大学, 環境保全センター, 教授 (80026228)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
水谷 聡 京都大学, 環境保全センター, 助手 (80283654)
酒井 伸一 京都大学, 環境保全センター, 助教授 (90170555)
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Keywords | ライフスタイル / エコポイント / 環境家計簿 / コンパラティブ・リスク・アセスメント |
Research Abstract |
一般消費者である市民が,現在の自分たちの生活の環境負荷を簡単にかつ客観的に評価することが出来るように,本研究では,自分たちのライフスタイルを温暖化問題,廃棄物問題,水質汚濁,大気汚染,有害廃棄物問題の5つの観点から評価するための統一指標の作成を試みた。温暖化問題から有害化学物質までの幅広い環境問題を同一尺度で比較できるように,またライフスタイルについて行動の効果度を考慮した上で総合的に評価できるように,全項目の統一指標である“エコポイント"を設定した。まず25種の行動について5種類の環境負荷を定量化したマトリクスを作成し,次に,各種環境媒体の現在の環境負荷を汚染負荷に対する環境容量と見なし,その環境容量に対する負荷の削減寄与度が大きいものが高得点となるように評価点を付けた。ただし,リサイクル製品の積極的な利用など,ゼロエミッションシステムの構築に寄与しうると考えられる項目については,得点がより高くなるように工夫した。これと並行して,コンパラティブ・リスク・アセスメント(CRA)の手法を参考にして,異なる環境負荷間の重みづけを行った。さらに,行動の程度を5段階に設定し,取り組み状況によって点数が異なるようにした。このチェックシートにより,自分の現在の生活の“環境への優しさの程度"を100点満点で判断することが出来るようになった。 このチェックシートを用いて,本学化学系の学生,主婦,看護婦などの複数の集団に対して,各自の日常行動をチェックしてもらったところ,環境に関心がある主婦や看護婦の集団は学生と比べてエコポイントが高く,環境に配慮したライフスタイルを送っていることが分かった。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] 高月 紘: "温暖化防止とライフスタイル" 日本環境教育学会第9回大会研究発表要旨集. 99 (1998)
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[Publications] 高月 紘: "ライフスタイルと環境" 大気環境学会第25回近畿支部シンポジウム. (1998)
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[Publications] 高月 紘: "自分の暮らしがわかる エコロジー・テスト" 講談社ブルーバックス, 174 (1998)
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[Publications] 高月 紘(共著): "これからのライフスタイルと環境" 消費者支援センター, (1998)