1998 Fiscal Year Annual Research Report
ライフサイクル事前評価を考慮した生産プロセスのゼロエミッション化の予測
Project/Area Number |
10141244
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Research Institution | Osaka Prefecture University |
Principal Investigator |
大松 繁 大阪府立大学, 工学部, 教授 (30035662)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉岡 理文 大阪府立大学, 工学部, 講師 (70285302)
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Keywords | ゼロエミッション / LCA / 計算機ネットワーク / ニューラルネットワーク / 環境総合評価 |
Research Abstract |
本研究は,環境影響評価として最近になって重要視されているライフサイクルアセスメントに立脚し,環境を考慮したエネルギー効率を向上させるためのゼロエミッションを目標とした自動車の生産プロセスのゼロエミッションシステムを構築し,それを用いたゼロエミッション化の予測を行うものである。まず,自動車生産プロセスのゼロエミッション化として,生産システムにおいて必要になる原材料の算出を産業連関表から算出し,生産プロセスに投入されるエネルギーの算出を行う。 つぎに,自動車の製造から廃棄までの平均寿命を求め,廃棄処分に対する各部品のリサイクルを,マテリアルリサイクル,化学的リサイクル,リユースの3カテゴリに分けて,それぞれの場合に対するライフサイクルアセスメント(LCA)を行い,LCAからみたゼロエミッション化の向上の割合についても考察した。具体的には,次のようにまとめられる。 (1) 生産プロセスにおけるゼロエミッション化の予測手法の開発 日本を代表する産業の1つである自動車生産プロセスを採り上げ,製造工程のネットワーク化を計算機ネットワークシステムを利用して実現し,生産工程における加工くずの再利用,リサイクルにおけるリユースなどに関する広域生産プロセスからの情報の共有化を図り,LCAを規範にしたゼロエミッション化の予測手法を,ニューラルネットワークの援用により実現した。 (2) LCAによるゼロエミッションの評価手法の開発 (1)で必要になるLCAによる定量的検討を行うための定式化と様々なシミュレーション実験を研究分担者が行う。とくに,エネルギー収支からみたゼロエミッションを実現するための計算機ネットワークによる情報の分散処理とその統合化およびその評価手法について考察した。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 姜 東植: "二つの適応ディジタルフィルタを用いた信号検出" Journal of Signal Processing. 2・2. 157-165 (1998)
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[Publications] Paramesran Ramesran: "Regular Moments for Symmetric Images" Electronic Letter. 34・15. 1481-1482 (1998)
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[Publications] Yosuke Ito: "Polarimetric SAR Data Classification Using Competitive Neural Networks" International Journal of Remote Sesnsing. 19・4. 2665-2684 (1998)
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[Publications] 野上 芳和: "Kohonen Feature Mapと競合学習を用いたリモートセンシング解析の分類法" システム制御情報学会論文誌. 11・9. 508-513 (1998)
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[Publications] 姜 東植: "紙幣音響データによる新旧紙幣のニューロ識別" 電気学会論文誌C分冊. 118-C・12. 1706-1711 (1998)
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[Publications] 吉岡 理文: "遺伝的アルゴリズムを用いた独立信号成分分離" 電気学会論文誌C分冊. 118-C・12. 1739-1744 (1998)