1999 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10144102
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Research Institution | Tohoku Institute of Technology |
Principal Investigator |
田中 正之 東北工業大学, 工学部, 教授 (90004340)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
富永 健 総合大学院大学, 学長
田中 郁三 東京大学, 名誉教授
浅井 富雄 東京大学, 名誉教授
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Keywords | 対流圏化学 / グローバルダイナミクス / オゾン収支 / 温室効果気体 / エアロゾル / ハロゲン化学 / 物質循環 |
Research Abstract |
本年度は、三ヶ年計画として発足した本特定領域研究の第二年次にあたる。本年度の総括班の活動としては総括班会議を二回、研究成果報告会一回を開催しニュースレター第3, 4号及ぴ研究成果報告書第2部を刊行した。 まず本年度のはじめの総括班会議において、A01 : 対流圏光化学とオゾン収支、A02 : 温室効果気体の循環のダイナミクス、A03 : アジア太平洋域でのエアロゾルの変動と放射への影響、A04 : 対流圏におけるハロゲン化学と循環の各斑の本年度の研究計画を調整・決定した、また、10月の研究経遇ヒアリングに向けて、各班の威果と見通し、問題点を検討、整理した。研究経過ヒアリングの判定は、計画通り研究を推進するようにとのことであったが、そもそもの眼目である、グローバルダイナミクスの確立のため、研究組織内の連携をいっそう強化するように付帯意見がつけられた。このため第2回の総括班会議においては、グローバルダイナミクスという視点からの研究のあり方について鋭意検討を行った。物質循環のグローバルな全体像と収支の定量的評価に向けて、限られた時空間データの四次元同化(データアシミレーション)の可能性を極力経験則を廃して物理・化学の原則に立脚した数値モデルの開発の可能性について議論を深めることができた。本領域研究により、現象の説明や解釈に有効な多くのモデルが得られつつあるが、これを定量的な予測に役立つモデルヘと脱皮させることが今後の課題である。 なお、平成12年1月13〜14目に開催した成果報告会では、計画斑、公募班とも大きな研究の進捗があり、評価担当の班員より高い評価が得られた。
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