2000 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10147103
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
小山 勝二 京都大学, 大学院・理学研究科, 教授 (10092206)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山内 茂雄 岩手大学, 人文社会科学部, 助教授 (60260410)
伊藤 真之 神戸大学, 発達科学部, 助教授 (40213087)
長瀬 文昭 宇宙科学研究所, 教授 (00022690)
北本 俊二 大阪大学, 大学院理学研究科, 助教授 (70177872)
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Keywords | 超新星残骸 / X線連星パルサー / X線反射星雲 / シンクロトロンX線 / 原始星 / 褐色わい星 / X線CCD |
Research Abstract |
A.ASCA衛星を用いた研究実績 1.大マゼラン雲中の双子超新星残骸の観測をおこない、2つの超新星が偶然重なったものであることを発見した。 2.小マゼラン雲中から多くのX線連星パルサーを発見し、この銀河の進化を解明した。 3.天の川銀河の中心付近の巨大分子雲Sgr Cから強い蛍光鉄X線を発見し、X線反射星雲であることを示した。 4.超新星残骸RCW86からシンクロトロンX線を検出し、そこで加速された電子エネルギーを決定した。 B.ASCAおよびChandra衛星を用いた研究実績 1.超新星残骸G38.6-0.1を発見し、これがシンクロトンX線を放射していることを発見した。 2.巨大分子雲NGC2023とNGC2024中の若い大質量星からのX線放射を発見、その機構を解明した。 C.Chandra衛星を用いた研究実績 1.天の川銀河の中心付近の巨大分子雲Sgr B2からX線空間構造とスペクトルを精度高く決定、Sgr B2は過去活動的であった銀河中心X線を反射するガス雲(X線反射星雲)とする我々を仮説を確立した。 2.オリオン分子雲(OMC2/3)から最も早い進化段階の原始星(Class0分子雲芯)から強い吸収をうけたX線を発見した。 3.蛇使い座暗黒星雲(Rho-Oph Dark Cloud)中の進化の進んだ原始星(Class1)のほとんど全てがX線を放射していることを発見した。また2つの褐色わい星からのX線放射を発見した。 D.技術開発の研究実績 1.X線CCD検出器からの信号処理方法を開発し、CCD性能評価と有効検出効率の向上を実現した。 2.X線偏光検出型CCDとして微細画素CCDの開発をおこない、高速読み出しを実現した。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] J,Yokogawa et al.: "Discovery of a 101-s Pulsation from AX J0057.4-7325 in the SMC with ASCA"Publ.Astron.Soc.Japan. 52. L53-56 (2000)
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[Publications] M.Ueno et al.: "Discovery of a 9-s X-ray pulsar, AX J0049-732, in the Small Magellanic Cloud"Publ.Astron.Soc.Japan. 52. L63-66 (2000)
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[Publications] J,Yokogawa et al.: "Discovery of the Slowest X-Ray Pulsar in the SMC, AX J0049.5-7323, with ASCA"Publ.Astron.Soc.Japan. 52. L73-76 (2000)
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[Publications] Y.Aso et al.: "Dense Cores and Molecular Outflows in the OMC-2/3 Region"Astrophys.J.Suppl.. 131. 465-482 (2001)
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[Publications] J,Yokogawa et al.: "Discovery of a 172-s Pulsation from a Be X-Ray Binary Candidate AX J0051.6-7311 in the SMC with ASCA"Publ.Astron.Soc.Japan. (in press). (2001)
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[Publications] M.Nishiuchi et al.: "ASCA Observation of the Twin Supernova Remnants in the Large Magellanic Cloud, DEM L316."Publ.Astron.Soc.Japan. (in press). (2001)