1998 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10148102
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (A)
|
Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
岡田 益男 東北大学, 大学院・工学研究科, 教授 (80133049)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
深井 有 中央大学, 理工学部, 教授 (80055136)
林 安徳 九州大学, 大学院・工学研究科, 教授 (80010940)
藤井 博信 広島大学, 総合科学部, 教授 (30034573)
飯島 嘉明 東北大学, 大学院・工学研究科, 教授 (70005411)
青木 清 北見工業大学, 工学部, 教授 (70124542)
|
Keywords | プロチウム / プロチウム新機能 / 高容量プロチウム合金 / プロチウム占有機構 / プロチウム拡散機構 / 高密度非平衡物質 / 構造・組織制御 / 二次電池 |
Research Abstract |
本領域研究は、プロチウムが侵入できる全ての機能材料を対象とし、プロチウムという元素がサブナノ格子物質に対して、どのように有用な機能を発現するのかについて、プロチウム機能の多面性を明らかにし、それぞれの材料特性の向上を図ることを目的として、平成10年度から開始された。スタートアップ研究発表会が7月30日、31日に開催し、本年度は計画班(19課題)および公募班(27課題)が参加した。また、平成10年10月には中国の杭州においてMH(Metal-Hydrogen System)に関する国際シンポジウムが開催され、本領域の研究者18名が研究発表を行った。本特定領域研究は新しくプロチウムの有する有用な機能という観点からの取組みであり、世界的な関心も高かった。 また11月13日には「ニッケル・水素電池の新しい展開」と題する第1回研究会を開催し、本領域メンバー以外の大学、民間企業の第一線の研究者を招き、表題に関する新しい解析法や、応用面での現況について活発な議論がなされた。さらに12月17日、18日に第2回研究会「新しいプロチウム解析法とカーボン材料の現況」を開催し、国内にとどまらず、海外の大学の研究者を招聘し、途上段階の解析法や、本研究分野では従来にない新材料であるカーボン材料についての発表があり、多数の参加者を得て、活発な意見交換がなされた。この様に本領域研究総括班は他の5つの計画班と同様、国内の本研究分野を活発に、統一的に推進させる母体として注目されている。 本年度の締めくくりとして、研究成果発表会を平成11年1月21日、22日に開催し、初年度の一年間の研究成果として、新しいプロチウム解析法やプロチウムの新機能等の研究において、新しい着想による新しい結果が随所に見られた。本年度に引き続いて次年度以降も、プロチウムの有用な機能の解明・探索という観点から新しい研究成果が期待される。
|
Research Products
(2 results)
-
[Publications] M.Okada: "Crystal Structure and Hydrogen Absorption Properties of La(Ni,M)x(x=3〜5) Melt-spun Ribbons" The Third Pacific Rim International Conference on Advanced Materials and Proceedings. PRICM3. 619-624 (1998)
-
[Publications] 田村卓也: "LaNi5系合金のプロチウム吸蔵特性および電気化学特性に及ぼす化学エッチングの影響" 粉体および粉末冶金. Vol.46・No.2. 131-137 (1999)