1999 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10148102
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
岡田 益男 東北大学, 大学院・工学研究科, 教授 (80133049)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤井 博信 広島大学, 総合科学部, 教授 (30034573)
飯島 嘉明 東北大学, 大学院・工学研究科, 教授 (70005411)
青木 清 北見工業大学, 工学部, 教授 (70124542)
深井 有 中央大学, 理工学部, 教授 (80055136)
林 安徳 九州大学, 大学院・工学研究科, 教授 (80010940)
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Keywords | プロチウム / プロチウム新機能 / 高容量プロチウム合金 / プロチウム占有機構 / プロチウム拡散機構 / 高密度非平衡物質 / 構造・組織制御 / 二次電池 |
Research Abstract |
本領域研究は、プロチウムが侵入できる全ての機能材料を対象とし、プロチウムという元素がサブナノ格子物質に対して、どのように有用な機能を発現するのかについて、プロチウム機能の多面性を明らかにし、それぞれの材料特性の向上を図ることを目的として、平成10年度から開始された。本年度はスタートアップ研究発表会を7月に開催し、計画班(19課題)および公募班(26課題)が参加した。また、8月には、計画班、公募班研究グループの若手研究者のための研究会を3日間開催し、実際に実験を遂行している大学院生を中心とした研究者による最近の研究成果について発表、ポスターによる討論を行い、プロチウムの有する種々機能について理解を深めた。領域研究を強力に推進するためにも再度若手研究者のための研究会を開催し、将来のプロチウム研究者の養成に努める予定である。9月には第1回「プロチウム新機能」と題する国際シンポジウムが開催された。外国からの招待講演者は6名と少なかったものの、参加者は106名に及び、現在最も関心の高いテーマについて、活発な議論がなされた。また個々の計画研究や公募研究の連携を促し、共同研究としての成果をもたらしている。特にA02班「占有機構」、A03班「非平衡物質」、A04班「新規材料」は互いに密接に関係しており、研究班が連携を密にして研究を遂行している。この傾向は各研究グループの研究が深まる中で、今後更に、活発化すると予想される。 本年度の締めくくりとして、研究成果発表会を平成12年1月に開催し、平成10年度から2年目としての研究成果として、新しいプロチウム解析法やプロチウムの新機能等の研究において、初年度に得られた新しい着想による新しい結果や問題点の整理・解決が着実に推し量られている。次年度は本領域3年目となるが、さらなる結果の向上および新しい成果が期待される。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] M. Okada: "Crystal structure and protium absorption properties of La-rich La(Ni, M)x(x=3-4.7)(M=Al, Co, Mn, Si)melt-spun ribbons"Journal of Alloys and Compounds. 293-295. 130-134 (1999)
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[Publications] T. Kuriiwa: "New V-based alloys with high protium absorption and desorption capacity"Journal of Alloys and Compounds. 293-295. 433-436 (1999)
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[Publications] K. Watanabe: "Charge and discharge characterristics of sintered Mg2Ni"Journal of Alloys and Compounds. 293-295. 626-631 (1999)
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[Publications] Y. Hatano: "Effect of Surfacs Modification by Heating in Argon on Charge/Discharge Characteristics of Mg2Ni Electrode"Materials Transactions, JIM. Vol. 40, No. 9. 919-922 (1999)
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[Publications] Takuya Tamura: "New Vanadium-based Protium Absorbing Alloys with Laves Phase Along Grain Boundary"Materials Transactions, JIM. Vol. 40, No. 5. 431-434 (1999)
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[Publications] 田村卓也: "LaNi5軽合金のプロチウム吸蔵特性および電気化学特性に及ぼす化学的エッチングの影響"粉体および粉末冶金. 第46巻第2号. 131-137 (1999)