2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10148102
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
岡田 益男 東北大学, 大学院・工学研究科, 教授 (80133049)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤井 博信 広島大学, 総合科学部, 教授 (30034573)
飯島 嘉明 東北大学, 大学院・工学研究科, 教授 (70005411)
青木 清 北見工業大学, 工学部, 教授 (70124542)
深井 有 中央大学, 理工学部, 教授 (80055136)
林 安徳 九州大学, 大学院・工学研究科, 教授 (80010940)
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Keywords | プロチウム / プロチウム新機能 / 高容量プロチウム合金 / プロチウム占有機構 / プロチウム拡散機構 / 高密度非平衡物質 / 構造・組織制御 / 二次電池 |
Research Abstract |
本年度は領域最終年度となり、予算上では計画研究班のみの予定であったが、これまでに参画した公募研究代表者に対して、フォローアップ研究会として参画呼びかけした結果、25課題の代表者より賛同を得た。スタートアップ研究発表会を7月に開催し、計画研究代表者(19課題)と公募フォローアップ参画者により、最近の本領域参画来の研究の進捗状況について発表がなされた。また、12月に米国ハワイ州で開催が予定されていたプロチウム国際会議が、9月の米国テロ事件とその後の米国軍事行動により、関係省庁からの指摘により開催場所を宮崎県に変更して行われた。海外からの5名を含む招待講演10件および、講演とポスタ-を組み合わせた一般講演が29件と、突然の予定変更にもかかわらず盛会を納めた。 これまでに得られている主な特記すべき研究成果として、まず、プロチウムのプロセス機能を利用した機能材料の特性向上が挙げられる。チタン系材料に対してプロチウムの吸放出と加工熱処理を施すことにより、結晶粒はサブミクロンまで微細化され、超塑性特性を約9300%の伸びを示すまでに向上させている。高プロチウム含有材料開発では、V含有量の少ないTi-Cr-V合金においてプロチウム容量を向上させ、本年度は高価なVフリーのTi-Cr-Mo合金においても、同様の特性を得ている。また、メカニカルグラインデイングしたグラファイトやMgとグラファイトのコンポジットでも3%の吸蔵量が観察されている。 本年度の締めくくりとして、研究成果発表会を平成14年1月に東京で開催し、平成13年度の研究成果として、新しいプロチウム解析法やプロチウムの新機能等の研究において、初年度に得られた新しい着想による新しい結果や問題点の整理・解決が推し量られていると共に、得られた新機能・新プロセスを元に、新たな応用や学際的な開発が検討されている報告がなされた。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] Masuo Okada: "Ti-V-Cr b.c.c. alloys with high protium content"Journal of Alloys and Compounds. 330-332. 511-516 (2002)
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[Publications] Takuya Yamura: "Protium absorpion properties of Ti-V-Cr-Mn alloys with a I b.c.c. structure"Journal of Alloys and Compounds. 330-332. 522-525 (2002)
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[Publications] Masuo Okada: "Ti-V-Cr BCC Alloys System with High Protium Content"Metals and Materia. 7. 67-72 (2001)
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[Publications] Hirofumi Kakuta: "High-Pressure Synthesis of Hydrides of Ca-TM Systems(TM=Mn, Fe, Co and Ni)"Materials Transactions, JIM. 42(3). 2049-2051 (2001)