1998 Fiscal Year Annual Research Report
大腸がん・大腸腺腫の予防に関する多角的・総合的研究
Project/Area Number |
10151244
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
徳留 信寛 名古屋市立大学, 医学部, 教授 (00037441)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 寿一 名古屋市立大学, 医学部, 助手 (10285223)
永谷 照男 名古屋市立大学, 医学部, 講師 (40144018)
藤原 (久保) 名古屋市立大学, 医学部, 講師 (30178032)
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Keywords | 大腸腺腫摘除 / 腫瘍発生 / 脂肪摂取 / n-3多価不飽和脂肪酸 / 無作為割付臨床試験 |
Research Abstract |
われわれは大腸がんの一次予防のために、大腸腫瘍(腺腫・腺腫内がん)摘除後の腫瘍発生に関する無作為割付臨床試験(RCT)と併行して、大腸がん・大腸腺腫の症例対照研究、大腸腺腫患者のフォローアップ、栄養士集団の長期フォローアップ、有酸素運動集団のフォローアップなど多角的・総合的な研究を行っている。 ここでは大腸腫瘍(腺腫・腺腫内がん)摘除後の腫瘍発生に関する無作為割付臨床試験(RCT)の進捗状況と中間結果について報告する。大腸腫瘍の内視鏡的摘除を受けた患者を、実験群・対象群に無作為に割付け、実験群には、a)総脂肪摂取抑制、b)n-6多価不飽和脂肪酸(n-6PUFA)(リノール酸など)を含む植物油摂取の抑制、c)魚介類摂取の勧奨、d)α-リノレン酸を多く含むしそ油摂取の勧奨、e)魚油摂取の勧奨を行い、対照群には総脂肪摂取抑制の介入を行っている。これまでに研究対象者58名(男44名、女14名)(実験群30名、対照群28名)について介入を実施した。血漿中総脂肪酸は実験群および対照群ともに減少していた。実験群では摂取を抑制したn-6PUFAは現象し、摂取を勧奨したn-3PUFAは上昇し、その結果、n-6PUFA/n-3PUFA、アラキドン酸(AA)/EPA、AA/DHAは低下していた。なお、プロトロンビン時間(%)および過酸化脂質は、副作用が出現するほどの値ではなかった。 介入後12ヶ月におけるポリープ発見率は実験群75%、対照群は83%であり、ポリープ0個の者を含めずに算出した平均ポリープ数は実験群1.8個、対照群2.4個であった。また、ポリープ0個の場合は実験群25%、対照群17%であった。 今後、対象数を増やし、コンプライアンスを維持し、中間マーカーの分析を試み、エンドポイントの解析に耐えうるデータ維持・管理を継続する必要がある。
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[Publications] Tokudome,S.: "SAFER lifestyle against cancer." Eur.J.Cancer Prev.55. 501-502 (1997)
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[Publications] Hirose,K. et al.: "Smoking and dietary risk factors for cervical cancer at different age group in Japan." J.Epidemiol.8. 6-14 (1998)
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[Publications] Tokudome,S. et al.: "Development of data-based semi-quantitative food frequency questionnaire for dietary studies in middle-aged Japanese." Jpn.J.Clin.Oncol.28. 679-687 (1998)
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[Publications] Hirose,K.et al.: "Effect of body size on breest-cancer risk among Japanes women." Int.J.Cancer. 80. 349-355 (1999)
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[Publications] Huang,X. et al.: "Effect of life styles on the risk of subsite-specific gastric cancer in those with and without family history." J.Epidemiol.9. 40-50 (1999)
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[Publications] Tokudome,Y. et al.: "Foods contributing to absolute and variance in intake of fat, fatty acids and cholesterol in middle-aged Japanese." J.Epidemiol.9(in press).