1998 Fiscal Year Annual Research Report
マウス骨髄性白血病原因遺伝子Evi-9の同定とその解析
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10151253
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Research Institution | Japanese Foundation For Cancer Research |
Principal Investigator |
中村 卓郎 癌研究会, 癌研究所, 研究員 (00180373)
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Keywords | Evi-9 / BXH-2マウス / 骨髄性白血病 / zinc finger / がん遺伝子 / altemative splicing / insertional mutagenesis / BCL-6 |
Research Abstract |
Evi-9は、新規のマウス骨髄性白血病原因遺伝子である。この遺伝子は、最近我々が開発したCpG islandを利用してレトロウィルスの挿入部位を同定する方法によって発見されたが、本年度の研究ではEvi-9がコードする蛋白の機能解析を進め、以下の点を明らかにした。 (1)Evi-9遺伝子は、C2H2 typeのsingleとdoubleのzinc finger domain各1個を有する未知の蛋白質をコードする。Alternative splicingの結果、それぞれ773、487、240アミノ酸からなる3種類のisoform、A、B、Cがコードされる。これらのisoformには、組織特異的発現パターンが認められた。Evi-9遺伝子が活性化している白血病細胞では全てのisoformの発現が認められた。 (2)3種類のisoformをコードするcDNAをHeLa細胞に導入すると、double zinc finger domainを有するAとBのisoformは核内に、有さないisofom Cは細胞質に存在した。核内においてこれら2つのisoformは、nuclear body様のpanctuate patternの局在を示した。 (3)Evi-9遺伝子は、BXH-2白血病のみならずM1、WEHI-3B、THP-1、U937、Rajiといったmyeloid,monocyte,Blymphocyte系の細胞株における発現が、Northern法にて確認された。 (4)Evi-9蛋白の核内における特徴的な局在様式から、co-localizeする蛋白質の候補を検討すると、Evi-9はBCL-6とco-localizationを示していた。BXH-2白血病細胞では、Evi-9とBCL-6の共発現がしばしば認められたが、このような細胞やRaji細胞では、これら2種類の蛋白質のinteractionが免疫沈降-Western blotting法により確認された。 (5)ヒトEvi-9遺伝子cDNA全長を単離したが、ヒトとマウスではアミノ酸レベルで99%以上のsequence identityがあり、高度に保存されている遺伝子であることが示唆された。
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Research Products
(1 results)
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[Publications] Nakamura,T., Yamazaki,Y., Hatano,Y., and Miura,L: "NUP98 is fused to PMX1 homeobox gene in human AML with chromosome translocation t(1 ; 11)(q23 ; p15)." Blood. in press. (1999)