1998 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10155219
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
岡村 均 神戸大学, 医学部, 教授 (60158813)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山口 瞬 神戸大学, 医学部, 助手 (70304087)
重吉 康史 神戸大学, 医学部, 講師 (20275192)
内匠 透 神戸大学, 医学部, 講師 (00222092)
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Keywords | 視交叉上核 / 時計遺伝子 / ピリオド遺伝子 / 核移行 / サーカディアンリズム / タイムレス遺伝子 / 位相変位 / クローニング |
Research Abstract |
クローニングしたmPER3はmPERl,mPER2よりやや小さく、1115アミノ酸からなる蛋白質であった。ショウジョウバエdPerの特徴とされる、蛋白質相互の結合に関与するPASドメイン(PAS-A,PAS-Bからなる)は、mPER1,mPER2と同様よく保存されていた。また、ショウジョウバエ時計遺伝子dPerを細胞質にとどめ、核内移行を抑制するcytoplasmic localization domain(CLD)構造が保存されていることも、大きな特徴である。mPER3には他のmIPER1,mPER2に認められないnuclear localizationsignal(NLS)がある。視交叉上核においては、明暗条件下、恒常暗条件下でも24時間リズムを示す。そのリズムは、CT4-8にかけて高く、mPERl,mPER2と同様、 「昼時計」型であるが、nPERl,mPER2と異なり、夜にもかなり発現しており、昼夜での振幅は小さい。 我々は、哺乳類のmPERの発現にもtimeless遺伝子が重要かどうかを検索するため、mTIMのクローニングを行った。mTIMは1197アミノ酸からなる蛋白質で、dTIMと4つのドメインで相同性が高かったが、全く異なる配列が、挿入されていた。mTIMとdTIMの分子構造を比較すると、確かにmTIM分子はPERとの結合領域のうちPAS-Aと結合する部分は保存されているが、PAS-B/CLDと結合する部分には新たなアミノ酸の挿入があり、dTIM分子が細胞質内にいてPER/TIMの核移行を妨げる重要な性質であるdTIMのCLDはほとんどmTIMでは保存されていない。このことは、mTIMの3カ所のNLSに引きずられ、mTIMは通常の核蛋白として、核の中に直ぐ入ってしまい、TIMが哺乳類では核移行のregulation stepを司る役割を失っている事を示唆している。
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Research Products
(7 results)
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[Publications] Takumi T.: "A New Mammalian Period Gene Predominantly Expressed in the Suprachiasmatic Nucleus." Genes Cells. 3巻. 167-176 (1998)
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[Publications] Takumi T.: "A light independent oscillatory gene mPer3 in mouse SCN and OVLT." EMBO J.17巻. 4753-4759 (1998)
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[Publications] Tamada Y.: "Neuron-glia interaction in the suprachiasmatic nucleus : a double labeling light and electron microscopic immunocytochemical study in the rat." Brain Res.Bull.45巻. 281-287 (1998)
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[Publications] Nishimura I.: "Degeneration in vivo of rat hippocampal neurons by wild-type Alzheimer amayloid precursor protein overexpresed by adenovirus-mediated gene transfer." J.Neurosci.18巻. 2387-2398 (1998)
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[Publications] Okuda S.: "Forebrain expression of GLUT3 mRNA in 6-hydroxydopamine-lesioned rats." Biogenic Amines. 14巻. 581-590 (1998)
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[Publications] Takumi,T.: "A mammalian ortholog of Drosophila timeless,highly expressed in SCN and retina,forms a complex with mPER1" Genes Cells. 4巻. 67-75 (1999)
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[Publications] 海老原史樹文: "生物時計の分子生物学" シュプリンガー・フェアラーク東京, 201 (1999)