1998 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10164223
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
江島 義道 京都大学, 大学院・人間・環境学研究科, 教授 (60026143)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
竹本 篤史 静岡理工科大学, 理工学部, 講師 (20263056)
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Keywords | 脳イメージング / 境界線知覚 / コントラスト対比 / 空間周波数チャンネル / 色知覚 / 脳磁計 / fMRI |
Research Abstract |
視覚系の物体認識に伴う特徴格報の統合・結合過程を脳イメージング法(MEG,fMRI )と心理物理学的測定法により解析した。 1 境界線知覚過程の解析(MEG測定と知覚反応測定による)境界線知覚過程の神経機構を種々の図形に対する脳磁反応を測定することにより解析し、「輪郭線の知覚形成は線刺激によって活性化される神経機構より高次の神経機構によって媒介されるか、高次神経機構からのフィードバックよって形成される」ことを明らかにした。。 2 コントラスト対比過程の解析(MEG測定と知覚反応測定による) コントラスト対比現象に寄与する脳内過程を分析するため、刺激に対する応答を脳磁図計と心理物理学的方法により測定し、脳磁反応と知覚的コントラストの関係を解析した。 3 空間周波数チャンネルの相互作用の解析(MEG測定と知覚反応測定による) 視覚第1野に存在する空間周波数と方位に選択的な神経細胞の活動は、どのようにして空間的に統合されるのか?ここでは、この問題を脳磁反応を測定することによって検討し、「空間周波数チャンネルの相互作用明暗が急激に変化する条件でおこり、活動部位は視覚第1野である」ことを明らかにした。 4 色知覚過程の解析(fMRI測定と知覚反応測定による) 色知覚に関与する複数の領野での情報処理の違いをfMRIで空間的側面から検討し、「色知覚に関与する領野は、Vl,V2,VP,V4v,V8である」、「脳活動と色知覚との関連度の脳部位依存性には個人差がある。しかし平均すると脳活動と色知覚との関連度は高次視覚野になるほど大きくなる」ことを示した。
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[Publications] Y.Ohtani, M.Tanigawa, Y.Ejima: "Motion assimilation for expansion/contraction and rotation and its spatial-properties." Vision Research. 38. 429-438 (1998)
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[Publications] S.Oka, S.Mori, Y.Ohtani, M.Mizuno & Y.Ejima: "Spatial-frequency uncertainty and attention modulate psychometric functions of contrast detection." Fechner Day 98. 296-301 (1998)
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[Publications] M.Tanigawa & Y.Ejima: "Motion transparency caused by flickering stimuli with binocularly diffelent-temporal phase." Fechner Day 98. 361-366 (1998)
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[Publications] 花田光彦 江島義道: "オプチックフロートによる自己運動方向知覚のモデリング" 信学技報. HIP 98-55. 25-31 (1999)
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[Publications] Toyama.K, Ejima.Y.et al.: "A new method for magentoencephalography(MEG): a three dimensional magnetometer-spatial filter system" Neuroscience. (in press). (1999)
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[Publications] Yoshikawa.K, Ejima Y, Toyama K, et al.: "Signals of contexual modulation in human visual cortex underlying-perception of contour from motion studied by magnetoenphalography." The proceeding of Biomag 98. (in press). (1999)
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[Publications] Ohtani Y., Ejima Y., Toyama K., et al.: "Magnetic responses of Human Cortical Area V1 to sinusoidal Grating-Stimuli:Effects of spatial frequency. Luminance contrast and Exposure durar" The proceeding of Biomag 98. (in press). (1999)