1998 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10168220
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
佐々木 裕之 九州大学, 遺伝情報実験施設, 助教授 (30183825)
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Keywords | ゲノム刷り込み / ゲノムドメイン / Beckwith-Wiedemann症候群 / 塩基配列決定 / CpGアイランド |
Research Abstract |
ゲノム刷り込みを受ける遺伝子がクラスターとして存在するマウス7F4/F5領域はヒト11p15.5領域とシンテニーをなし、Beckwith-Wiedemann症候群、各種小児癌などの刷り込み関連疾患の責任座位を含んでいる。本研究では、ゲノム刷り込み領域の構造特性を明らかにし、疾患関連刷り込み遺伝子を単離するため、当該領域のゲノム解析を行っている。平成10年度はゲノム構造解析の最終段階に入り、以下の成果を得た。 (i)まずマウスの当該領域およそ1MbをカバーするYAC、BAC、コスミドクローンの整列化を完成させ、その物理地図を作成した。得られた整列化BACクローンをショットガン法でシークエンスし、配列のギャップを閉じる最終作業に入った。(ii)ヒトとマウスの配列比較によりH19遺伝子の下流に合計10箇所の保存された領域を同定し、トランスジェニックマウス作成によりそのうち7つが組織特異的エンハンサーであることを示した。(iii)遺伝子のマーカーであるCpGアイランド同定する簡便な方法を開発し、この方法を当該領域に適用して、5つの新規遺伝子候補領域を同定した。今後は得られた配列情報を整理し、制御配列同定と新奇刷り込み遺伝子同定の最終作業に入る。
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[Publications] Hatano,N.: "Enhancer-dependent,lows-wide regulation of the imprinted mouse insulin-like growth factor II gene" J.Biochem.123. 984-991 (1998)
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[Publications] Shibata,H.: "A methylation imprint mark in the imprinted gene Grf1/Cdc25^<Mm> locus shares a common feature with the U2afbp-r5 gene" Genomics. 49. 30-37 (1998)
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[Publications] Ishihara,K.: "Sequence of a 42-kb mouse region containing the impronted H19 lows" Mamm.Genome. 9. 775-777 (1998)
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[Publications] Kato,R.: "Quick identification and localozation of CpG islands in large genomic fragments by partial digestion with HpaII and HhaI" DNA Res.5. 287-295 (1998)