1998 Fiscal Year Annual Research Report
単球・マクロファージ細胞の接着及び貧食過程におけるパキシリンの機能解析
Project/Area Number |
10177213
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Research Institution | Osaka Bioscience Institute |
Principal Investigator |
左邊 壽孝 (財)大阪バイオサイエンス研究所, 第1研究部, 研究部長 (40187282)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
矢野 元 (財)大阪バイオサイエンス研究所, 第1研究部, 研究員 (00284414)
橋本 茂 (財)大阪バイオサイエンス研究所, 第1研究部, 研究員 (50311303)
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Keywords | 細胞生存性 / 内皮細胞 / 単球 / マクロファージ / インテグリン / Phosphatidyl 3 kinase / Akt / protein kinase B / Focal adhesion kinase |
Research Abstract |
上皮細胞や内皮細胞、さらには分化した単球/マクロファージ細胞等の接着性細胞にとって、細胞接着はその生存性の維持に必須である。接着が維持されないと、これらの細胞はanoikisと呼ばれる、速やかなprogrammed ce11 deathに陥る。インテグリンの活性化以降、phosphatidyl3kinase(PI3K)からAkt/protein kinaseBを経て、最終的にはcaspaseの活性抑制に至る経路が現在提唱されるに至っている。 しかし、肝心のインテグリンの直下因子でありP13Kの活性化を引き起こす蛋白質因子は同定されていない。以前には、これはFocal adhesion kinaseであると提唱されていたが、我々が幾つかの検討を行ったところ、Focal adhesion kinaseではないことが判明した。さらに検討を進めたところ、Focal adhesion kinaseと似た分子量(120-140kDa)のチロシンリン酸化蛋白質がインテグリンの活性化に伴ってPI3KのSH2(N)領域に結合することが明らかになった。同様な分子量のPI3K結合性蛋白質は、調べた限りanoikisを起こす全ての細胞に認められた。既知の、分子量が120-140kDaのチロシンリン酸化蛋白質に対する抗体で、入手可能なものすべてを検討したが、それらのいずれでもなかった。そこで、現在この蛋白質の精製、単離同定を行っている。この因子が単球細胞の分化や、炎症部位での作業終了後の生存性の制御にどのように関わっているのか興味深い。また、上皮組織の癌化過程においてどのように関与するのかも注目される。
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[Publications] Mazaki, Y., et al.: "Paxillin isoforms in mice : lack of the γ isoform, and developmentally specific β isoform expression" Journal of Biological Chemistry. 273. 22435-22441 (1998)
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[Publications] Nishiya, N., et al.: "The LIM domain of hic-5 protein recognize specific DNA fragments ina zinc-dependent manner in vitro" Nucleic Acids Research. 26. 4267-4273 (1998)
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[Publications] Maruyama, T., et al.: "The elevation of pp60c-src kinase activity during ovarian steroid-induced differentiation of human endometrial cells in vitro" Endocrinology. in press.