2001 Fiscal Year Annual Research Report
アジア太平洋地域の政治変動におけるアメリカの位置と役割
Project/Area Number |
10201202
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
五十嵐 武士 東京大学, 大学院・法学政治学研究科, 教授 (60009818)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
李 鍾元 立教大学, 法学部, 教授 (20210809)
久保 文明 慶應義塾大学, 法学部, 教授 (00126046)
藤原 帰一 東京大学, 大学院・法学政治学研究科, 教授 (90173484)
湯浅 成大 東京女子大学, 現代文化学部, 助教授 (00251322)
酒井 哲哉 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (20162266)
|
Keywords | アメリカ / アジア太平洋地域 / 対外政策 / APEC / 21世紀 |
Research Abstract |
本研究班は、1980年代以降西半球やアジア太平洋地域との連携を深めつつあるアメリカ外交の新潮流を踏まえ、アメリカの対アジア太平洋政策を総合的に分析し、21世紀のアメリカ外交の方向を探ることを目的としている。とくに、アメリカの外交政策を構造的側面から考察することを目指しており、アメリカ外交の歴史的特質や、国内の政治・社会状況と外交政策の連関の分析を重視している。本年度の活動は、昨年度同様、アメリカ関連の資料収集、海外への調査を継続した。また研究成果発表に向けてメンバーの中間報告のための研究会を行った。本年度開催の研究会は、木宮正史東京大学助教授による金大中政権の対北朝鮮太陽政策についての報告(2001年10月5日)と、湯浅成大東京女子大学助教授による、アメリカの台湾政策の変遷についての報告(2002年1月25日)の2回であった。本年度も安全保障班との連携を密に行い、2002年2月初旬の全体研究会では合同セッションを開いて、藤原帰一東京大学教授が「アジアの設計-アジア太平洋の制度形成の現在」と題する報告を行った。
|
Research Products
(25 results)
-
[Publications] 五十嵐 武士: "思想の言葉-米国における「民族性」について"思想. 931号. 1-3 (2001)
-
[Publications] 大津留(北川)智恵子: "「理念の共和国」の強さと危うさ"季刊民族学. 99号. 29-31 (2002)
-
[Publications] Chieko Kitagawa Otsuru: "Toward a Solid Civic Triangle : Emerging Relationship between Citizens, Civil Society, and Local Governance"Takashi Matsuda, ed., The Age of Creolization in the Pacific (Keisuisya). 257-299 (2001)
-
[Publications] 木宮 正史: "第2章 一九六〇年代韓国における冷戦外交の三類型:日韓国交正常化・ベトナム派兵・ASPAC"小此木政夫・文正仁編『日韓共同研究叢書4 市場・国家・国際体制』(慶慮義塾大学出版会). 91-145 (2001)
-
[Publications] 木宮 正史: "第9章 経済危機と労使関係レジームの「転換」:労・使・政委員会の活動を中心に"服部民夫・松本厚治編 『韓国経済の解剖 先進国移行論は正しかったのか』(文真堂). 213-235 (2001)
-
[Publications] 木宮 正史: "政治体制と開発協力:日韓関係を事例として"国際問題. 498号. 28-43 (2001)
-
[Publications] 久保文明: "書評:Steven Kull and I.M.Destler, Misreading the Public : The Myth of a New Isolationism"国家学会雑誌. 114巻5・6号. 111-115 (2001)
-
[Publications] 湯浅成大: "共和党議会と中国政策"『米国内政:現状と動向』日本国際問題研究所. 96-108 (2002)
-
[Publications] 岡山 裕: "アメリカ二大政党制の確立(一)-再建期における戦後体制の形成と共和党"国家学会雑誌. 114巻5・6号. 239-298 (2001)
-
[Publications] 岡山 裕: "アメリカ二大政党制の確立(二)-再建期における戦後体制の形成と共和党"国家学会雑誌. 114巻7・8号. 503-566 (2001)
-
[Publications] 岡山 裕: "中央・地方の二元論を超えて:政治間関係論とその比較分析の可能性"ロシア・東欧学会年報. 29号. 41-48 (2001)
-
[Publications] 岡山 裕: "アメリカ大統領選挙危機にみる法と政治の交錯:1876-1877年の事例を中心に"アメリカ法. 2001-2号. 309-325 (2001)
-
[Publications] 藤原帰一: "記憶の戦いを超えて"船橋洋一編『いま歴史問題にどう取り組むか』(岩波書店). 1-23 (2001)
-
[Publications] Fujiwara, Kiichi: "History and Nationalism"Japan Echo. August. 36-40 (2001)
-
[Publications] 藤原帰一: "国民の崩壊・民族の覚醒-民族扮装の政治的起源"日本比較政治学会編『民族共存の条件』早稲田大学出版部. (2001)
-
[Publications] Fujiwara, Kiichi: "Ways of Remembering : The Rise and Fall of Hiroshima in Japanese War Memories"Maria Serena Diokno, ed., Imagining the Past, Remembering the Future (Quezon City : CIDS, University of the Phillippines). 43-49 (2002)
-
[Publications] 藤原帰一: "序章 比較政治と国際政治の間"国際政治. 128号. 1-11 (2001)
-
[Publications] 藤原帰一: "抑止としての記憶-国際政治の倫理化とその逆説"国際問題. 1月号. 30-41 (2002)
-
[Publications] 藤原帰一: "アメリカの平和-中心と周辺"藤原帰一編『テロ後-世界はどう変わったか』岩波書店. 222-247 (2002)
-
[Publications] 李鍾元: "朝鮮半島と日本-歴史和解の成熟に向けて"船橋洋一編『いま歴史問題にどう取り組むか』岩波書店. 127-145 (2001)
-
[Publications] 酒井哲哉: "『国際関係論』の成立-近代日本研究の立場から考える"創文. 431号. 6-10 (2001)
-
[Publications] 酒井哲哉: "アナキズム的想像力と国際秩序-橘撲の場合"『ライブラリ相関社会科学7・ネイションの軌跡』、新生社. 51-70 (2001)
-
[Publications] 酒井哲哉: "後藤新平論の現在-帝国秩序と国際秩序"環. 8号. 350-353 (2002)
-
[Publications] 久保文明: "2000年アメリカ大統領選挙:最近の民主党の変化を中心に"『最近の世界の動き』山川出版社. 6-11 (2001)
-
[Publications] 五十嵐 武士: "覇権国アメリカの再編-冷戦後の変革と政治的伝統"東京大学出版会. 419 (2001)