2000 Fiscal Year Annual Research Report
アジア太平洋地域の経済変動における米国の位置と役割
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10201204
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
渋谷 博史 東京大学, 社会科学研究所, 教授 (00226193)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
花崎 正晴 一橋大学, 経済研究所, 助教授
井村 進哉 中央大学, 経済学部, 教授 (50176509)
丸山 眞人 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (40209705)
矢坂 雅充 東京大学, 大学院・経済学研究科, 助教授 (90191098)
立岩 寿一 東京農業大学, 国際食料情報学部, 教授 (10192634)
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Keywords | 米国経済 / アメリカ経済 / 東アジア / 貿易 / 投資 / 直接投資 / パクス・アメリカーナ / 福祉国家 |
Research Abstract |
この経済班では、1980年代から進行した米国経済のリストラクチャリングや国際競争力の再生が、アジア太平洋地域の経済構造にいかなるインパクトを与えたのかを検討することを目的としている。 (1)本年度は、5年計画の3年目であり、中間総括をする時期に当たるので、外国人研究者も含めた国際会議を8月に開催し、それ後フォローアップの研究会を数回重ね、その結果、内外の協力者の論文も含めた書物の出版作業を進めている。2001年度に出版される書物の内容を以下に掲げるが、それが本研究プロジェクトの成果そのものである。 (2)渋谷博史・井村進哉・花崎正晴『アメリカ経済社会の二面性:市場論理と人間社会』(渋谷博史「アメリカ経済社会を分析するための視角設定」、マーク・ロー「労働政策と株主価値最大化」、井村進哉「アメリカの金融再編と金融秩序」、福田豊「アメリカのIT産業」、立岩寿一「アメリカの農政変革と農業の現状」、花崎正晴「アメリカ経済のマクロ構造と国際経済関係」、荒巻健二「アジア通貨危機とアメリカの対応」、大橋英夫「アメリカの中国通商交渉」 (3)渋谷博史・丸山真人・伊藤修編『市場化とアメリカのインパクト:戦後日本の経済社会』(渋谷・丸山「戦後日本の経済社会を分析するための視角設定」、ロベルト・ボワイエ「パクス・アメリカーナの新段階」、伊藤修「高度成長の国際環境と日本型経済システム」、チャールズ・ウェザーズ「収斂の限界:戦後日米の金属機械産業における労使関係の比較」、矢坂雅光「農業と食料へのアメリカのインパクト」等)
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Research Products
(4 results)
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[Publications] 渋谷博史: "アメリカ経済社会を分析するための視角設定"渋谷 他編『アメリカ経済社会の二面性』(東京大学出版会). (発表予定). (2001)
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[Publications] 渋谷博史,秋山義則: "基軸国アメリカの財政構造"経済学論纂(中央大学). 41-3. 193-223 (2000)
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[Publications] 井村進哉: "アメリカにおけるニューディール的住宅金融システムの成立"経済学論纂(中央大学). 41-3. 157-192 (2000)
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[Publications] Masaharu Hanazaki: "Is Japan's Financial System Efficient?"Oxford Review of Economic Policy. 16-2. 61-73 (2000)