1999 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10205205
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
杉原 厚吉 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (40144117)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
今井 敏行 和歌山大学, システム工学部・デザイン情報学科, 助教授 (90213214)
山本 修身 青森大学, 工学部, 講師 (60200789)
速水 謙 東京大学, 大学院・工学系研究科, 助教授 (20251358)
西田 徹志 東京大学, 大学院・工学系研究科, 助手 (80302751)
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Keywords | 多面体の表現 / 誤差の伝幡 / 有限要素法 / 弾性変形 / ソリッドモデリング / 誤差吸収列 |
Research Abstract |
本年度の研究実績は次のとおりである. (1)多面体の表現精度が指定されたとき,その精度の計算で決して矛盾を生じることのないデータ表現法と加工法を開発した.特に,指定された精度が不十分で誤差が発生しても,その誤差が致命的となることを避けられる誤差吸収列という概念を新しく提案し,それに基づいた形状表現法の特性を明らかにした.具体的には,球と同相な多面体は,必ず誤差吸収列をもつことを証明し,一方,誤差吸収列をもたない多面体に対しては面のいくつかを三角形面に分割することによって誤差吸収列が作り出せることも示し,その効率のよいアルゴリズムを構成した. (2)形状の弾性変形の観測データから,その変形の原因となる力の場所と大きさを推定する方法を開発し,接触センサの開発の基礎を作った.これは,弾性変形がポテンシャルをもつ変形であることに着目し,境界要素法の手法を反復的に適用することによって,逆問題を解く方法である.多くの計算実験を通してこの方法の有用性と限界を明らかにした.
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[Publications] Kokichi Sugihara: "Resolvable Representation of Polyhedra"Discrete and Computational Geometry. 21. 243-255 (1999)
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[Publications] K. Sugihara, M. Iri, H. Inagaki and T. Imai: "Topology-oriented implementation --- An approach to robust geometric algorithms"Algorithmica. 27. 5-20 (2000)
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[Publications] Hisamoto Hiyoshi, Kokichi Sugihara: "An interpolant based on line segment Voronoi diagrams"Discrete and Computational Geometry, Lecture Notes in Computer Science. 1763. 119-128 (2000)
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[Publications] Kokichi Sugihara: ""Impossible objects" are not necessarily impossible --- Mathematical study on optical illusion"Discrete and Computational Geometry, Lecture Notes in Computer Science. 1763. 305-316 (2000)
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[Publications] Kokichi Sugihara: "Topology-Oriented Approach to Robust Geometric Algorithms"ISAAC 1999. (1999)
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[Publications] 中島将行、寺尾次郎、渡辺省吾、安藤繁、速水謙: "弾性体の内点で観測された変位に基づく表面力の同定"境界要素法研究会 境界要素法論文集. 16. 103-108 (1999)