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1998 Fiscal Year Annual Research Report

溶質・溶媒系クラスターの局所構造とダイナミクス

Research Project

Project/Area Number 10206209
Research InstitutionHimeji Institute of Technology

Principal Investigator

本間 憲二  姫路工業大学, 理学部, 助教授 (30150288)

Keywordsクラスター / 電荷移動反応
Research Abstract

本研究の目的は、凝縮相中の化学反応における「溶媒」の効果を解明するために、気相の溶質・溶媒クラスターを用いて次のような問題を解明することである。(1)クラスターサイズによる効果を解明する。(2)クラスターのミクロな局所構造による効果を明らかにする。(3)クラスター内の揺らぎ・運動の効果を見出す。
本年度は次のような成果を上げることができた。
(1) 溶媒分子数を規定した溶質-溶媒系クラスターを選択的に観測するために必要な、飛行時間型質量分析計を製作しその基礎的な測定を始めた。本研究の対象物質の一つである9,9'-ビアントラセンと極性溶媒分子とのクラスターを質量分解し励起スペクトルを観測するための飛行時間型質量分析計を新たに製作した。この質量分析計は現在のところ分解能はビアントラセンイオンの質量でm/Δm=66であると見積もることができ、9,9'-ビアントラセンと水のクラスターBA・(H_2O)_nを容易サイズ選別することができる。
(2) 対象分子・系である9,9'-ビアントラセンについて吸収・発光スペクトル測定など基礎的な分光測定を行った。本年度は、水・アセトニトリルとの気相クラスターについて予備的なレーザー誘起ケイ光・分散ケイ光スペクトルおよび発光寿命測定を行った。アセトニトリルとのクラスターにはいくつかの吸収帯が見られ、それぞれ長波長側ヘシフトし寿命の長くなった発光が観測された。溶媒分子数はまだ選別されていないが、「電荷移動反応」が起こっていることが明らかになった。

URL: 

Published: 1999-12-11   Modified: 2016-04-21  

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