1998 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10209208
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
植松 恒夫 京都大学, 総合人間学部, 教授 (80093194)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
笹倉 直樹 京都大学, 大学院・理学研究科, 助手 (80301232)
佐々木 隆 京都大学, 基礎物理学研究所, 助教授 (20154007)
松田 哲 京都大学, 総合人間学部, 教授 (60025476)
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Keywords | 超対称性 / 弦理論 / 超共形対称性 / 可積分系 / Calogero-Moser / N=4 Yang-Mills / BPS状態 / 保存量 |
Research Abstract |
本研究計画は、場の理論や弦理論においてNが2以上に拡張された超対称性を有する可積分系につき、そのダイナミックスなどの非摂動論的諸性質を種々の方法を用いて明らかにすることを目的とする。当該研究計画の初年度である平成10年度は、以下のようなテーマにつき研究計画を遂行した。まず、4次元N=2の超対称性および超共形対称性の部分的破れについて分析を行った(植松)。次に、4次元N=2理論と2次元N=4理論の関係について解析を行った(松田、植松)。また、第3番目に有限自由度の古典および量子力学系で、可積分性と超対称性をあわせもつCalogero-Moser系について量子・古典保存量を統一的に見出した(佐々木)。さらに、弦理論の立場から、N=4Yang-Mills理論における1/4超対称性を持ったBPS状態の解析を行った(笹倉)。これらは別紙の通り学術論文として掲載または掲載予定となっている。さらに、当該特定領域「超対称性と素粒子の統一理論」の研究活動の一環として、当計画班が中心となって、平成11年1月26日〜29日、京大基研において国際研究集会「ゲージ理論と可解模型」を開催した。海外からの出席者10名を含めて約50名の参加者を得て、主としてゲージ理論と可積分系の最近の研究成果に焦点を当てて活発な研究・討論がなされた。本計画の実施において、国内各地の関連する分野の研究者との討論・研究交流が有益・不可欠であった。尚、予算執行としては旅費の他、資料整理ための謝金、数式処理や論文作成に必要な計算機やプリンタ等の周辺機器やメモリ等を購入した。又、上記の研究集会で会議費を支出した。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] Y.Gotoh: "Nonlinear Realization of Partially Broken N=2 Superconformal Symmetry in Four Dimensions" Phys.Lett.B. 420. 69-76 (1998)
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[Publications] K.Sasaki: "Spin Structure Function of the Virtual Photon Beyond the Leading Order in QCD" Phys.Rev.D. (印刷中). (1999)
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[Publications] S.Matsuda: "Feigin-Fuks Representations for Nonequivalent Algebras of N=4 Superconformal Symmetry" Mod.Phys.Letters A. 11・32/33. 2611-2624 (1996)
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[Publications] S.Matsuda: "Spectral Flow and Feigin-Fuks Parameter Space of N=4 Superconformal Algebras" Int.J.Mod.Phys.A. 12・26. 4707-4723 (1997)
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[Publications] R.-H.Yue: "Lax pair for SU(n)Hubbard Model" J.Phys.Soc.Japan. 67. 2967-2969 (1998)
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[Publications] A.J.Bordner: "Calogero-Moser Models: A New Formulation" Prog.Theor.Phys.100. 1107-1129 (1998)