2000 Fiscal Year Annual Research Report
低分子G蛋白質ARF依存性ホスホリパーゼDの活性化機構の解析
Project/Area Number |
10212206
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
中村 俊一 神戸大学, 医学部, 教授 (40155833)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
JAHANGEER Saleem 神戸大学, 医学部, 助手 (80314475)
岡田 太郎 神戸大学, 医学部, 助手 (80304088)
三輪 教子 神戸大学, 医学部, 助手 (50202354)
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Keywords | ホスホリパーゼD / G_<M2>アクチベーター / ADP-リボシル化因子 / 細胞内情報伝達 / コリン燐脂質 |
Research Abstract |
種々の増殖因子による細胞刺激の結果、ホスホリパーゼD(PLD)が活性化され細胞膜コリン燐脂質代謝が亢進することが、細胞分化や増殖などの細胞内シグナルとして重要であることが分かってきた。我々は最近PLDの活性化にG_<M2>アクチベーターが重要であることを見出した。平成12年度はG_<M2>アクチベーターが生理的なPLDの活性化因子であることの証明に焦点をあて解析を行った。そこでG_<M2>アクチベーターのcDNAをクローニングし、これをNIH3T3細胞やCHO細胞などに発現させ、PLDの活性化能を調べたところ、非導入細胞の場合と比べ顕著な差は認められなかった。一方、G_<M2>アクチベーターに対するドミナントネガティブ変異体を発現したNIH3T3細胞やCHO細胞を用いてPLDの活性化能を調べたところ、コントロール細胞に比べドミナントネガティブ変異体を発現した細胞では、刺激に依存したPLDの活性化能が顕著に抑制されていた。これらの結果を総合すると、正常細胞ではG_<M2>アクチベーターの外にリダンダントな機能を有する蛋白質が発現していて、G_<M2>アクチベーターがPLDの活性化の律速的な調節機能は有していないが、G_<M2>アクチベーターはリダンダントな機能を有する蛋白質と共にPLDの活性調節に重要な機能を担っていることが強く示唆された。今後更にこれらの機能を有する蛋白質の同定が重要な課題である。
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