1999 Fiscal Year Annual Research Report
細胞形態制御における細胞骨格蛋白セプチンの機能解析
Project/Area Number |
10213204
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
木下 専 京都大学, 医学研究科, 助手 (30273460)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野田 亮 京都大学, 医学研究科, 教授 (30146708)
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Keywords | セプチン / 遺伝子欠損マウス / two-hybrid法 / 細胞骨格 / 細胞質分裂 |
Research Abstract |
本研究班では細胞質分裂において重要な機能を有するGTPアーゼ型構造蛋白であるセプチンの機能解析を目的として細胞および個体レベルにおける研究を前年度に引き続き行った。 1)2種類のヒト/マウスセプチンと相互作用する蛋白をマウス胎児脳cDNAライブラリーから酵母two-hybrid系によってスクリーニングした。これにより得られた数種類の未知cDNAと、新規セプチン(G-septin)、微少管関連蛋白(MAP1A、MAP1B)、小胞分泌制御系および蛋白輸送・分解系の既知蛋白に関して生理的意義の検討を行った。 2)大脳基底核、視床および小脳グリア細胞に高密度に分布するセプチンH5遺伝子を破壊したマウスの作成を引き続き行った。サブクローニングしたマウスH5遺伝子を用いてジーンターゲティングベクターを作成し、129系の胚性幹細胞(ES細胞)に電気穿孔法にて導入し、6系統の相同組み換え体を得た。現在、これらを胞胚に注入してキメラマウスを作成する作業が進行中である。次年度はこれをもとに系統を樹立し、ヘテロおよびホモ接合体の作成と解析を行う。
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