2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10216101
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
大坪 栄一 東京大学, 分子細胞生物学研究所, 教授 (10158800)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
関口 睦夫 生物分子工学研究所, 所長(研究職)
飯田 滋 岡崎国立共同研究機構, 基礎生物学研究所, 教授 (30012777)
池田 日出男 (株)メディネット社, 分子免疫学研究所, 部長(研究職)
小松 賢志 京都大学, 放射線生物研究センター, 教授 (80124577)
小川 英行 岩手看護短期大学, 学長(研究職) (70028207)
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Keywords | 非相同組換え / エンドジョイニング / 動く遺伝子 / トランスポゾン / 転移 / 遺伝子スイッチ / 遺伝子ホーミング / 遺伝病 |
Research Abstract |
本特定領域研究は、非相同組換えの機構に焦点を絞り、染色体のエンドジョイニングやトランスポゾンを含むいわゆる動く遺伝子の転移機構を「DNAの切断と再結合」という観点から総合的に理解しようとするもので、研究は、主として三つの柱、即ち、(a)エンドジョイニングの機構を解析し、組換え、修復、癌化、老化との関連を明らかにすること、(b)トランスポゾンの転移機構をバクテリア、動物、植物を用いて解析すること、(C)プラスミドの逆位を引き起こす遺伝子スイッチやVDEエンドヌクレアーゼによる遺伝子ホーミングの組換え機構を解析すること、からなる。この特定領域研究の特徴として、大腸菌から動物、植物まであらゆる種類の材料を用いて一つの目標に向けて研究していることであり、生物の種を越えて各班員間の情報交換を有効に機能するように支援した。エンドジョイニングに関する研究では、ヒト遺伝子を扱う3名の班員の研究と大腸菌、酵母を扱う班員の研究の間で情報交換が行われ、トランスポゾンの研究について3組の共同研究に発展させると共に、個人的に興味のある遺伝子や実験材料に関しての緊密な連携と討論がなされた。一方、特定領域研究のテーマの枠を越えた新しい展開を有効に行う必要があると考え、本年度で研究の新しい展開をさらに推進するために、日本遺伝学会でワークショップ(Genetic recombination through DNA breakage and reunion : Bioscience and biotechnology)を外国人研究者を招聘して開催し、関連する他の分野との連携深めた。また、平成15年1月に班会議を開き、総括・計画班員のみならず班友を含めてこれまでの研究成果を発表し討論すると共に、本特定領域研究の終了に際しての成果の取りまとめに関する今後の方針を決めた。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] Ohta, S.: "Presence of a characteristic D-D-E motif in ISI transposase"J. Bacteriol.. 184. 6146-6154 (2002)
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[Publications] Urasaki, A.: "Transposition of cyanobacterium insertion element ISY 100 in Escherichia coli"J. Bacteriol.. 184. 5104-5112 (2002)
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[Publications] Shiraishi, K.: "Roles of RecJ, RecO, and RecR in RecET-mediated illegitimate recombination in Escherichia coli"J. Bacteriol.. 184. 4715-4721 (2002)
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[Publications] Terada, R.: "Efficient gene targeting by homologous recombination in rice"Nature Biotechnol.. 20. 1030-1034 (2002)
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[Publications] 星野 敦: "花を彩る遺伝子"蛋白質 核酸 酵素. 47. 210-216 (2002)
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[Publications] Tauchi, H.: "Studies of mutagenesis caused by low dose rate tritium radiation using a now hyper-sensitive detection system"Fusion Sci. Technology. 41. 413-416 (2002)