1998 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10217101
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (B)
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
植田 和光 京都大学, 農学研究科, 助手 (10151789)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木岡 紀幸 (90234179)
鶴尾 隆 東京大学, 分子細胞生物学, 教授 (00012667)
中西 重忠 京都大学, 医学研究科, 教授 (20089105)
井村 裕夫 京都大学, 名誉教授 (10025570)
稲垣 暢也 秋田大学, 医学部, 教授 (30241954)
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Keywords | ABCタンパク質 / チャネル / トランスポーター / レセプター / ATP / 癌 / 糖尿病 / 膜タンパク質 |
Research Abstract |
ABC蛋白はトランスポーター、チャネル、受容体(レギュレーター)という多様な機能を持った蛋白ファミリーであり、種々の生物種でさまざまな生理機能を担っている。それ故、10人の研究代表者で取り組むにはやや広域すぎるともいえる研究領域であり、羅列的な研究に陥る懸念がある。それを避け、ABC蛋白質の本質に迫り、ABC蛋白の働きの生命維持における統一性のある概念を描き出すためには、本特定領域研究において何を明らかにするのか、そのためにはどういう手段がよいのか、と1いった問題点について互いによくディスカッションを行う必要がある。さらに、研究代表者間で協力可能なところは最大限に協力しあう体制を整えることが必要である。そこで本総括班は以下のような会議を企画し、本特定領域研究では研究方針などを討論した。研究開始直後の1998年10月6日7日に第1回研究代表者会議を行い、それぞれの研究の目的、実験手段などについて全員が発表を行い、研究の方向性について話し合った。12月1日2日には、研究代表者全員に加えて、ABC蛋白以外の分野で最先端の研究を展開されている研究者として加藤博章(京大)、永田和宏(京大)、佐藤 健(名大)、木戸 博(徳島大)、吉田賢右(東工大)、柳田敏雄(阪大)を迎え、他の領域との関連、本領域の特色と進むべき方向などに関して討論を行った。さらに、班員内外の連絡を密にするためHome Page(http://cseika-1.kais.kyoto-u.ac.jp/ueda/ABC.html)を開設した。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] Takada,Y.: "Non-equivalent cooperation between the two nucleotide-binding folds of P-glycoprotein." Biochim.Biophys.Acta. 1373. 131-136 (1998)
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[Publications] Kusunoki,N.: "Inhibitory effects of a cyclosporin derivative, SDZ PSC 833, on transport of doxorubicin and vinblastine via human P-glycoprotein." Jpn.J.Cancer Res.89. 1220-1228 (1998)
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[Publications] Tanabe,K.: "Direct Photoaffinity Labelling of the Kir6.2 subunit of the ATP-sensitive K+ channel by 8-Azido-ATP." J.Biol.Chem.274. 3931-3933 (1999)
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[Publications] Ueda,K.: "Cooperative binding of ATP and MgADP in the sulfonylurea receptor is modulated by glibenclamide." Proc.Natl.Acad.Sci.USA. 96. 1268-1272 (1999)
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[Publications] Ueda,K.: "Recent progress in P-glycoprotein research." Anti-cancer drug design. 14 (印刷中). (1999)