2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10217209
|
Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
内海 健 九州大学, 大学院・医学研究院, 助手 (80253798)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
和田 守正 九州大学, 大学院・医学研究院, 助教授 (20220965)
|
Keywords | ABC / MRP2 / 分化度 / C型肝炎 / Dubin-Johnson症候群 / 腸肝循環 |
Research Abstract |
ABC蛋白のMRP2に関する遺伝疾病の生化学的解析、及び肝、大腸での発現様式について明らかにしてきた。 1.脳血管内皮細胞ではP-gp、MRP1の発現が認められ、内皮細胞のネットワーク形成により発現が形質膜上に移行し、活性を示すことを明らかにした。 2.ABCトランスポーターの発現を大腸癌の分化度に応じて検討したところ、低分化癌において、MRP2の発現が低下していることを観察し、この発現低下は転写レベルでの調節であった。C型肝炎ウイルスの感染により、肝臓でのMRP2の発現レベルが著しく低下する事を見いだした。 3.すでにMRP2遺伝子の関与をあきらかにしたDubin-Johnson症候群について、R768Wの変異がmaturationの異常により、また、Q1382Rの変異は形質膜上でのトランスポート活性に影響をあたえていることを明らかにした。 4.MRP2、MRP3のプロモーター領域を単離し、種々のシスエレメントを同定した。腸肝循環におけるABCトランスポーターの役割として胆汁酸付加によりMRP3のmRNAの上昇を観察した。この発現制御にはorphan receptorのFTFが関与する事を見いだした。
|
Research Products
(2 results)
-
[Publications] Inokuchi, A. et al.: "Enhanced expression of Human Multidrug resistance protein 3 by bile salt in human enterocytes : a transcriptional control of plausible bile acid transporter"J. Biol. Chem.. 276. 46822-46829 (2001)
-
[Publications] Hinoshita, E. et al.: "Decreased expression of an ATP-binding cassette transporter, MRP2, in human livers with hepatitis C virus infection"J. Hepatology. 35. 765-773 (2001)