2002 Fiscal Year Annual Research Report
アドレノメデュリンの分子生物学的及び発生工学的研究
Project/Area Number |
10218201
|
Research Institution | UNIVERSITY OF TOKYO |
Principal Investigator |
藤田 敏郎 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (10114125)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 克敏 東京大学, 医学部附属病院, 助手 (00292863)
高野 孝路 東京大学, 医学部附属病院, 助手 (20236243)
安東 克之 東京大学, 保健センター, 講師 (60184313)
下澤 達雄 東京大学, 医学部附属病院, 助手 (90231365)
|
Keywords | 血管拡張物質 / 血圧 / インスリン抵抗性 / 酸化ストレス / ノックアウトマウス / 臓器障害 |
Research Abstract |
アドレノメデュリン、PAMPは共通の遺伝子より産生される降圧ペプチドである。今回我々はこれらペプチドの生理作用を発生工学的手法を用いて検討した。アドレノメデュリンノックアウトマウスは胎生致死であったため、ヘテロ接合体を用いて検討した。 昨年度、ヘテロ接合体において、酸化ストレスの増大と共に冠動脈内膜の増殖、外膜の増殖が著明となり、アドレノメデュリンは酸化ストレスに拮抗する内因性の物質であり、酸化ストレスによる臓器障害に防御的に作用する因子である可能性をしめした。 本年度は1年齢のヘテロ接合体について検討したところ、やはり酸化ストレスの増大と共に、骨格筋におけるインスリン抵抗性が発症した。このインスリン抵抗性がアドレノメデュリン投与、抗酸化物質投与にて改善することを明らかにし、生活習慣病発症における酸化ストレスとアドレノメデュリンの関係について明らかにした。
|
Research Products
(2 results)
-
[Publications] Shimosawa T, et al.: "Deficiency of adrenomedullin induces insulin resistance by increasing oxidative stress"Hypertension. (In press).
-
[Publications] Shimosawa T et al.: "Organ protective effects of adrenomedullin"Hypertension Res. 26. S109-S112 (2003)