1999 Fiscal Year Annual Research Report
中世都市・鎌倉における寺院跡・墳墓及び仏教遺物の総合的研究
Project/Area Number |
10301002
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Research Institution | Tsurumi University |
Principal Investigator |
高崎 直道 鶴見大学, 文学部, 学長 (60027969)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
関根 透 鶴見大学, 歯学部, 教授 (40097316)
大三輪 龍彦 鶴見大学, 文学部, 教授 (70103512)
納冨 常天 鶴見大学, 文学部, 副学長 (60132916)
矢島 道彦 鶴見大学短期大学部, 総合教育, 助教授 (80143337)
河野 眞知朗 鶴見大学, 文学部, 教授 (40224810)
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Keywords | 鎌倉の廃寺・墳墓 / 鎌倉仏教文化 / 宝篋印塔 / 浄土式庭園 / 総持寺教団 / 中世海上交通 |
Research Abstract |
中世都市鎌倉の展開を知る上で重要な、寺院跡及び墳墓を総合的に調査するため、周辺地域である足利の鑁阿寺・樺崎寺の発掘現場を訪ね、その時代的・地域的特徴と変化の比較検討を行った。さらには、海上交通にともなう中世都市の発展と寺院の展開を調査するため、四国及び九州地方の中世の港と寺院跡への赴いた。また、分担者が継続的な鎌倉のやぐら・墓塔の調査も行った。さらに、博物館での調査及び図書館や各寺院で収集した文献資料に基づき、それぞれの問題点に沿って研究会を開催し比較検討を行い、次のような成果を上げることができた。 1,阿波城満寺さらに薩摩坊津・博多誓願寺に見られる、中世における海上交通と中世都市の形成、およびそれに付帯する寺院の展開を確認することができた。 2,栃木足利の樺崎寺跡の発掘現場の研修などにより、当時の浄土式庭園を有した寺院、鎌倉の永福寺跡、金沢称名寺、さらに昨年調査した円城寺と平等院の発掘状況などとの比較検討を行い、当時の浄土式庭園の特徴を考察することができた。 3,良忠上人の看病用心鈔の継続的研究において、臨終作法とその思想の特質を明らかにした。 4,宝篋印塔の地域的な展開を考察しその差違を明らかにすることにより、形状は箱根を境にして東西に分かれること、その建立地は西大寺忍性の布教の展開と密接に関係すること等が判明した。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] 納冨常天: "湛睿の『華厳演義鈔纂釈』について(四)"鶴見大学紀要. 37-4. 1-36 (2000)
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[Publications] 関根 透: "鎌倉僧医の医の倫理観(3)"鶴見大学仏教文化研究所紀要. 5. 33-46 (2000)
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[Publications] 関根 透: "鎌倉時代のターミナル・ケアの教育について"日本歯科医学教育学会雑誌. 15-2. 11-17 (2000)
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[Publications] 尾崎正善: "翻刻・『慧日山東福禅寺行令規法』"鶴見大学仏教文化研究所紀要. 4. 55-75 (1999)
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[Publications] 尾崎正善: "翻刻・聴松院蔵『大鑑清規』"鶴見大学仏教文化研究所紀要. 5. 67-152 (2000)