1998 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10301003
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
山縣 煕 神戸大学, 文学部, 教授 (70030517)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加藤 哲弘 関西学院大学, 文学部, 教授 (60152724)
相澤 照明 佐賀大学, 文化教育学部, 教授 (50167764)
浜下 昌宏 神戸女学院大学, 文学部, 教授 (60208577)
山口 和子 岡山大学, 文学部, 教授 (90093476)
木原 俊哉 大阪芸術大学, 音楽教育学科, 教授 (50186300)
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Keywords | 感性 / 知覚 / 記憶 / 味覚 / 嗅覚 / 触覚 / 身体 / 芸道 |
Research Abstract |
研究会はすでに二回(各回とも研究発表者は二名)行われ、年度内(三月末)にあと一回を予定している。 すでに行った研究会および研究発表者等について簡単にふれておく。 第一回は九月十二日に、北川、小田部がそれぞれ「日本近代文学の成立と聴覚」および「趣味論の成立過程一味覚の政治学」というテーマで研究発表を行ない、参加者全員による質疑応答、また意見交換がなされた。北川、小田部両氏は本年度の研究実施計画に基づく役割分担に沿う形で発表テーマを選んでおり、第一回の研究会として十二分の成果があった。 第二回は十一月二十八日に行った。瀧、水田がそれぞれ「表現と共感一十九世紀フランス・スピリチュアリスムの感性論」および「崇高・悲劇的思考における感性」というテーマで研究発表を行ない、参加者全員による質疑応答、意見交換は第一回研究会と同然である。今回の発表は一回目のそれとは異なり「感性のあり方」あるいは「感性についての考え方」の基本的様態を問うもので、前回の具体的研究と相俟って各分担者に刺激的であった。 なお本年度最後の研究会は、分担者森田の研究発表とグラスゴウ大学のグラント助教授による講演を予定している。グラント氏の講演テーマは、文学における言語表現化の特徴に関わるものである。
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[Publications] 松嶋 隆二: "「知覚-運動」の機構と身体感覚について" 神戸大学文学部50周年記念論集. 未定 (1999)
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[Publications] 長野 順子: "〈美的なもの〉と排除の構造-18世紀美学の言説から『フランケンシュタイン』へ" 美学. 195. 1-12 (1998)
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[Publications] 木原 俊哉: "表現主義とヴィーン(その2)" 大阪芸術大学紀要〈藝術〉. 21. 35-45 (1998)
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[Publications] YAMAGUCHI,Kazuko: "Die Kunst beim spaten Schelling" Schellingiana. 11. 未定 (1999)
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[Publications] 加藤 哲弘: "イメージとテキスト:物語絵画と解釈の問題" 西洋美術研究. 1. 141-154 (1999)
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[Publications] 森田 亜紀: "中動態の射程" 倉敷芸術科学大学紀要. 4. 7-18 (1999)
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[Publications] 青木 孝夫: "二つの藝の道・藝術-" 日本の美学. 27. 112-125 (1998)
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[Publications] 安西 信一: "〈不協和な協和〉-ポープの庭園論における両義牲の美学" 地域文化研究(広島大学総合科学部紀要1). 24. 71-116 (1998)
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[Publications] 小田部 胤久: "「美的なもの」と「学問的なもの」あるいは「公教的なもの」と「秘教的なもの」" 美学芸術学研究. 17(未定). (1999)
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[Publications] OTABE,Tanehisa: "Some Aspects of Japanese Aesthetics" International Yearbook of Aesthetics. 2. 63-80 (1998)
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[Publications] 北川 扶生子: "『道草』論-想起体験と〈物語〉-" 文化学年報(神戸大学大学院文化学研究科). 18(未定). (1999)
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[Publications] 山縣 煕(共編著): "文芸・演劇の諸相(芸術学フォーラム7)" 勁草書房, 372 (1998)
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[Publications] 山口 和子(共編著): "モデルネの翳り-シェリング『自由論』の現在(シェリング論集3)" 晃洋書房, 約255 (1999)
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[Publications] 外山 紀久子: "帰宅しない放蕩娘:舞踊のモダニズムとポストモダニズム" 勁草書房, 270 (1999)