2000 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10301003
|
Research Institution | KOBE UNIVERSITY |
Principal Investigator |
山縣 煕 神戸大学, 文学部, 教授 (70030517)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
相澤 照明 佐賀大学, 文学教育学部, 教授 (50167764)
浜下 昌宏 神戸学院大学, 文学部, 教授 (60208577)
山口 和子 大阪芸術大学, 音楽教育学部, 教授 (90093476)
|
Keywords | 感性 / 知覚 / 記憶 / 味覚 / 嗅覚 / 触覚 / 身体 / 芸道 |
Research Abstract |
本年度行った研究会および研究発表者は以下の通りである。 本年度第一回(通算第八回)は平成13年6月18日に、研究協力者吉村健一と研究分担者安西信一がそれぞれ「アメリカにおけるダゲレオタイプ受容の言説史-見えの揺らぎの歴史のために」および「自然と自由の美的政治学-イングリッシュ・ガーデンの「オリジナリティ」」というテーマで研究発表を行い、参加者全員による質疑応答、また意見交換がなされた。 第二回(通算第九回)は9月23日に、宮下規久朗・外山紀久子がそれぞれ「美術と身振り-カラヴァッジオを中心に」および「ペルセウスの術策-いかにして他者を見るか」というテーマで研究発表を行い、参加者全員による質疑応答、意見交換は前回と同然である。 第三回(通算第十回)は12月9日に、長野順子・山縣煕がそれぞれ「音楽的思考-触覚・聴覚・運動感覚」および「出来事としての身体-感性の在処を探めて」というテーマで研究発表を行い、参加者全員による質疑応答、意見交換も前回に同じく活発になされた。 以上、感性一般についての基本的な考察に加えて、様々な文化状況における感性的なものの表現形態に関する歴史的研究とともに、絵画、音楽、芸道等の各分野から感覚や身体性の新たな見直しを提起する試みがなされ、分担者相互のディスカッションも充実してきている。3年間にわたる研究の成果については別に報告書を刊行する予定である。詳細はそれに譲るが、基本的な目標は達成できたと思う。
|
Research Products
(8 results)
-
[Publications] 外山紀久子: "「絵画の終焉」論以後の身体"美学. 202. 1-12 (2000)
-
[Publications] 加藤哲弘: "ヴァールブルクとベレンソン:テキストとコンテキストのユダヤ的性格"西洋美術研究. 第4号. 12-29 (2001)
-
[Publications] 浜下昌宏: "Nishi Amane and his Coinage of the Translated Term for 'Philosophy'"Papers of the First International Conference of Eastern Aesthetics. 212-222 (2000)
-
[Publications] 水田恭平: "美的思考の解体"ユリイカ. (2000)
-
[Publications] 小野康男: "絵画における身体イメージについて"横浜国立大学教育人間科学紀要II人文科学. 第3集. 37-51 (2000)
-
[Publications] 瀧一郎: "クーザン「現実美と理想美について」"大阪教育大学・美術学科・教養学科研究紀要 美術科研究. 第18号(印刷中). (2001)
-
[Publications] 安西信一: "イギリス風景式庭園の美学-<開かれた庭>のパラドックス"東京大学出版会. 368 (2000)
-
[Publications] 小田部胤久: "スタイルの詩学"ナカニシヤ出版. 294 (2000)