1999 Fiscal Year Annual Research Report
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10301005
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
古賀 一男 名古屋大学, 環境医学研究所, 助教授 (30089099)
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Keywords | 重力 / 知覚 / 運動 / 眼球運動 / 頭部運動 |
Research Abstract |
脊椎動物には3次元的生活空間を営む生物(以後、3次元行動生物と略す)には魚類、両性類、鳥類、哺乳類の一部があり、その他の多くの生物は2次元的な生活を営なんでいる。これらの動物は重力空間で行動するという意味ではそれぞれ固有のストラテージを持っており、固有の行動様式を持っている。これらの生物に共通な外力(生存条件、不可避的条件)は重力である。地球上に棲む限りに於いてこのことは等しく共通の条件であるために、特別の環境下か特殊な個体で無い限り問題にされることは無い。一度特殊な環境、例えば重力の無い宇宙環境に生物が晒された時、そこには多くの解決しなければならない問題が生じると共に、我々にとって重力とは何であるかを再考しなければならない。本研究課題はこのような研究目的の為に以下のような感覚・知覚および運動に関する個別の研究目的を設定し研究を実施した。本研究課題では、(1)頭部の非動化を解除し、自由に頭部を運動させ、その時に頭部運動を補償するような眼球運動が生じた時に、その眼球運動が(動く視対象)の運動をどのように修飾するかという点について、(2)精密な頭部運動、ならびに眼球運動の計測を行い、被験者の運動印象の知覚との関連性を検証することを実験的に検討した。(3)この時頭部搭載型のヘッド・マウント・デイスプレー上に動画像を呈示し、身体運動が運動知覚に関与する要因を様々な実験変数によって検討した。4)既存のグラフィックデイスプレーによって様々な運動方向と速度をもつ運動刺激をプログラムし、パラメータの操作によって簡単に動的視覚刺激が多様に運用できるような基本的システムを作成した。5)作成した視覚的動刺激を頭部搭載型のディスプレー(Head mounted display)(既存)に導出し、被験者の頭部が運動しても、運動刺激自体は被験者の挙動に同期するよすな事態を設定し検討を加えた。6)同様な事態で眼球運動に動機して視覚的動刺激の、i)速度成分、ii)運動方向成分にファードバックをかけることで眼球運動とインターラクテイブな刺激生成事態を可能にする実験状況を確立した。7)上記のように設定した実験事態での頭部運動を既存の装置で記録した。
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Research Products
(7 results)
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[Publications] 古賀一男: "「視覚行動のサブシステム」から「行動のサブシステムとしての視覚」本田仁視の「Optic flow」について"Vision. 12・1. 31-33 (2000)
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[Publications] 古賀一男: "自著を語る「眼球運動ミニ・ハンドブック」"心理学ワールド. 7. 31-31 (1999)
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[Publications] Devanand Sarlkar, Takashi Nagaya, Kazuo Koga, Hisao Seo: "Culture in vector-averaged gravity environments in a clinostat results in detachments of osteoblastic ROS 17/2.8 cells"Journal of Born and Mineral Research. (in press).
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[Publications] Kazuo Koga: "Gravity cue gives implicit effects to the human behavior under the altered gravity environments"Aviation, Space and Environmental Medicine. (in press).
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[Publications] Kazuo Koga: "Motion perception modified by eye movements"Swiss Journal of Psychology. (in press).
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[Publications] 古賀一男: "43人が語る心理学と社会-21世紀の扉をひらく"プレーン出版/東京. 217 (1999)
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[Publications] 古賀一男: "視覚情報処理ハンドブック"朝倉書店/東京 (印刷中).