Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松田 苑子 淑徳大学, 社会学部, 教授 (30100986)
大久保 孝治 早稲田大学, 文学, 教授 (00194100)
藤見 純子 大正大学, 人間学部, 教授 (60173457)
正岡 寛司 早稲田大学, 文学部, 教授 (70063625)
渡邊 秀樹 慶応義塾大学, 文学部, 教授 (30114721)
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Research Abstract |
今年度,本研究グループ(研究代表・分担者および研究協力者〈日本家族社会学会有志〉)は,戦後日本の家族変動および家族行動の変化に関する基礎的データを構築するため全国確率標本に基づく調査を実施し,以下のような実績を得た。1,本調査実施までの準備。(1)国内外の比較可能な既存調査のレビューと,構造化された調査票作成の基礎的作業,(2)戦後日本家族の変動および家族行動の変化を把握するためにもっとも適切な調査デザインの検討を行い,出生コーホート・デザインの採用を決定(今次調査では1995年国勢調査結果に基づき1921〜70年生まれ〈1998年時点で77歳から28歳の男女〉を確率的に標本対象とすることに決定),(3)調査法の検討と決定(調査会社に調査の実施を委託し,構造化された調査票を用いた調査員による留置,対象者の自記式回答,調査員による回収の方式を決定),(4)調査票の検討と予備調査の実施(研究グループが作成した「家族調査質問項目インベントリー」に基づきコンパクトな調査票を作成する作業に着手,予備調査票を作成後に首都圏地域で予備調査を実施〈1998年10月〉,その結果を踏まえて調査票の微調整を行い,本調査用の調査票を完成)。2,本調査の実施。(1)サンプリング(各出生コーホート別に確率標本数を確定し,さらに地域性を考慮しながら全国560地点を抽出,住民台帳から標本を抽出),(2)調査員のインストラクションに本研究グループが立ち会い、本調査の趣旨や調査上の留意点等につき指導,(3)本調査は1999年1月上旬に開始,2月初旬に終了,(4)10,500のうち7,000標本を有効回収,(5)現在データクリーニングを実施中。3,調査実施後におけるデータの構築。(1)研究員がさらにデータクリーニングを実施する,(2)生のデータを研究員に配布,研究課題別に分析を行う,(3)その成果を研究会で報告しあい,検討を重ねる。
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