2001 Fiscal Year Annual Research Report
古典籍原本データベースにおけるテキストと絵図の構造的検索の研究
Project/Area Number |
10301022
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Research Institution | National Institute of Japanese Literature |
Principal Investigator |
中村 康夫 国文学研究資料館, 研究情報部, 教授 (60144680)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊藤 鉄也 国文学研究資料館, 研究情報部, 助教授 (10232456)
鈴木 淳 国文学研究資料館, 整理閲覧部, 教授 (40162953)
武井 協三 国文学研究資料館, 研究情報部, 教授 (60105567)
江戸 英雄 国文学研究資料館, 研究情報部, 助手 (50290870)
入口 敦志 国文学研究資料館, 研究情報部, 助手 (80243872)
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Keywords | データベース / 画像 / テキスト / 構造 / 構造的検索 / 絵図 / 図会 / 大地図 |
Research Abstract |
日本の古典籍原本の中にはさまざまな挿図が施されている場合がある。また、名所図会のように、ベースは絵図であり、そこに解説があるという形を基本とする場合もある。それらはいずれも、作品本文であるテキストと挿図、名所の絵図と解説としてのテキスト情報が密接に関連するものであり、これらを関連させつつ検索できることが、高度な情報検索を実現する上で、大変重要なことである。 平成13年度は、『摂津国名所細見大絵図』という地図情報と『五畿内名所図会攝津編』との関連付けと、検索の手法について研究を進め、プロトタイプとしての情報構築システムを開発した。この詳細は、本科研の報告書に記述した。 本年度は、本科研の最終年度に当たり、以下のような研究報告を載せて報告書を作成した。これは本科研4年間の研究を網羅するものである。 1.基本システムの思想 2.フルテキストデータベースの検索と画像データベースの検索-絵入源氏物語について- 3.フルテキストデータベースの検索と画像データベースの検索-名所図会について- 4.フルテキストデータベースの検索と画像データベースの検索-絵入りの和歌集について- 5.古語辞書検索システム-検索文言確定のための利用について- 6.高精細画像データベース作成・閲覧システム-名所旧跡大地図と名所図会- 7.高精細画像データベース作成・閲覧システムの発展的展開 また、本科研に関わる各種システムとサンプルデータをCD-ROMにし、報告書に付けることにした。そして、研究者のニーズに適うかどうかを調べるため、数箇所に出張して解説し、実際に利用してもらった。 結果は、大変好評であったことをここに報告する。
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