1999 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10304019
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
大塚 孝治 東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (20201379)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石原 正泰 東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (40013396)
本間 道雄 会津大学, コンピュータ理工学部, 講師 (40264569)
水崎 高浩 東京大学, 大学院・理学系研究科, 助手 (50251400)
久保野 茂 東京大学, 大学院・理学系研究科, 助教授 (20126048)
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Keywords | 穀模型 / 不安定核 / モンテカルロ穀模型 / 集団運動 / 有効相互作用 / ガンマ不安定変形 / pf穀 / アイソスピン |
Research Abstract |
本研究により、原子核の構造解明において大きな発展があった。先ず、N=20近傍の中性子過剰な不安定原子核の構造に対して、核子間有効相互作用のモノポール成分のアイソスピン依存性が大変重要であるとの認識の上にたち、さらにアイソスビン依存性の軌道依存性を考えて有効相互作用を再構築した。それにより、OアイソトーブからNe、Mg、Siアイソトープまでを系統的に記述できる核子間有効相互作用を見出した。これによる成果の第1報を論文として発表したが、計算値が次々と世界各地の研究機関で実験的に検証され、これまでに約10個の予言値が正しかったことが確認された。同じ核子間有効相互作用でさらに高いエネルキーの励起状態も計算され、一部は既に実験的に検証されている。 重い原子核での低エネルギーでの四重極集団運動状態の微視的な解明、特に、球形から変形へのいわゆる形の相転移、及び、ガンマ不安定変形について研究した。前者は、主として、Nが82以上のBaアイソトープに対して行われ、後者はNが82より少ないXeアイソトープに対して行われた。それぞれに、実験で決められた一粒子エネルギーと標準的な核子間有効相互作用を用いての計算で、結果に合わせるということもなかったにもかかわらず、非常によく実際の原子核を再現することが示された。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] T. Otsuka: "Monte Carlo shell-model calculations"J. Phys. G : Nucl. Part. Phys.. 25. 699-715 (1999)
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[Publications] T. Mizusaki: "Shape coexistence in doubly - magic ^<56>Ni by the Monte Carlo shell model"Physical Review C. 59. R1846-R1850 (1999)
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[Publications] N.Pietralla: "Transition rates between mixed symmetry states : first measurement in ^<94>Mo"Physical Review Letters. 83. 1303-1306 (1999)
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[Publications] Y. Utsuno: "Varying shell gap and deformation in N〜20 unstable nuclei studied by the Monte Carlo shell model"Physical Review C. 60. 054315-1-054315-8 (1999)