1999 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10305076
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
井澤 英二 九州大学, 工学研究科, 教授 (50037751)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中西 哲也 九州大学, 大学院・工学研究科, 助手 (50315115)
曽 南石 九州大学, 大学院・工学研究科, 助手 (20294887)
渡辺 公一郎 九州大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (10182916)
田口 幸洋 福岡大学, 理学部, 教授 (00108771)
本村 慶信 九州大学, 理学研究科, 助手 (20037237)
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Keywords | マグマ性熱水系 / 菱刈鉱床 / ビクトリア鉱床 / 沸騰帯 / 葉片状石英 / 流通式オートクレーブ / アダカイト |
Research Abstract |
1.マグマ性熱水系の事例研究として本年は、菱刈、春日、布計、星野、野矢地域及びフィリピンのレパントービクトリア鉱床、オーストラリアのクイーンズランド州フランシス・クリーク地域の調査を行った。このうち、フランシス・クリーク地域については石炭紀の浅熱水系が保存されている例として、変質帯の調査を開始した。また、ビクトリア鉱床については鉱化年代の測定を行い、斑岩銅鉱床・高硫化系浅熱水性金鉱床に伴う低硫化系鉱床であることを確認した。引き続き鉱化熱水の性格についての研究を行う予定である。春日、布計については深部の斑岩銅鉱床の存在の可能性を検討している。野矢地域については、地表調査及びボーリングコアを用いた変質帯調査と地化学的な分析によって、鉱化作用が地表近くの低温沸騰帯で起こったことを明らかにし、鉱化のポテンシャルが低いと結論した。 2.沸騰帯の指標となる葉片状石英の研究を進め、生成のメカニズム、金の沈殿の場との位置関係を明らかにした。また、流通式オートクレーブによる熱水・岩石相互反応実験を行い、割れ目形成の初期に起こる過渡的な現象について研究した。 3.マグマ活動の特徴について、アダカイトの活動とが金鉱化作用に時空的な関係がある可能性を見出した。
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[Publications] Belhadi,A.: "Geology and zircon fission track ages of volcanic recks in the western part of Hoshinc gold ares.Fukuoka Prefecture,Japan"Jour Min,Pet,Econ,Geol.. 94巻.12号. 482-494 (1999)