1998 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10306007
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
熊谷 英彦 京都大学, 農学研究科, 教授 (70027192)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
玉置 尚徳 京都大学, 農学研究科, 助手 (20212045)
鈴木 秀之 京都大学, 農学研究科, 助手 (10202136)
山本 憲二 京都大学, 農学研究科, 助教授 (70109049)
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Keywords | グルタチオン / 大腸菌 / ペプチダーゼ / チロシンフェノールリアーゼ / モノアミン酸化酵素 / 出芽酵母 / レセプター / 結晶構造解析 |
Research Abstract |
大腸菌のグルタチオン代謝: システイニルグリシナーゼ活性を持つアミノペプチダーゼB(PepB)の持つ金属イオンの同定を目的とした精製、様々な金属イオンのPepBに対する影響、またその基質特異性について検討した。PepBはMn^<2+>によって活性化されたが、本精製酵素はZn^<2+>をMn^<2+>の10倍以上含有していた。しかし、高濃度のZn^<2+>の添加によって酵素は失活するため、PepBにおけるZn^<2+>の働きは不明である。また、PcpBにはMn^<2+>の結合しやすい場所とCo^<2+>,Ca^<2+>,Fe^<2+>の結合しやすい場所があると考えられ、これらの金属イオンの相互作用によって高い活性化がみられた。Mn^<2+>,Co^<2+>についてはPepBの熱に対する安定化効果も得られた。また、PepBのCys-Glyに対する活性は極めて高く、Cys-Glyが最も良い基質であったことから、グルタチオン分解系においても、PepBがCGaseとして機能していると考えられた。:大腸菌K-12株において、ジペプチドを細胞質内に取り込む系として、OppAオペロンの産物によるもの、OppEオペロンの産物によるもの、Dppオペロンの産物によるものが知られている。これまでにdppA::Tn10とOppE欠損株を準備できていたので、まずoppPA::kan変異株の作製を遺伝子破壊法によって行った。また、3種類のペプチド取り込み系欠損変異を組合わせた株(いずれか1つの取り込み系を欠損したもの3つ、2つを欠損したもの3組、3つすべてを欠損したもの)をP1ファージを用いた一般形質導入法により作製した。 大腸菌のγ-グルタミルトランスペプチダーゼの結晶構造解析: 重原子置換体の作成条件を検討し、これまで1本につながっていなかった主鎖を1本にすることに成功した。また、セレノメチオニンを用いた置換体の作成も検討した。 Erwinia herbicola由来チロシンフェノールリアーゼ(TPL)の立体構造: PEG6000を用いて野生型のTPLの結晶化を行い、X線結晶解析が可能な結晶を得ることができた。電子密度図を作製しリファインメントを行っている。 Micrococcus luteusのモノアミン酸化酵素: M.Iuteusのモノアミン酸化酵素(MAO)の遺伝子をクローニングしその一次配列を決定した。また、クローニング株から効率よくMAOを精製する方法を確立し、2量体構造を取っていることを明らかにした。 出芽酵母の栄養源認識リセプター: GPR1遺伝子破壊株におけるグルコースや発酵性炭素源の添加によるcAMPレベルの変化を調べたところ、一過的な上昇は全く認められなかったことから、Gpr1タンパク質はグルコース依存的にcAMPレベルを調節するレセプターであることが考えられた。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] Hideyuki Suzuki: "Glutathione metabolism in Escherichia coli" Journal of Molecular Catalysis: Enzymatic B. 6(3). 175-184 (1999)
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[Publications] C.-Won Yun: "Cprl,a putative G-protein coupled receptor,regulates glucose dependent cellular cAMP level in yeast Saccharomyces cerevisiae" Biochem.Biophys.Res.Commun.252(1). 29-33 (1998)
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[Publications] 熊谷英彦: "チロシンフェノールリアーゼによるDOPAの酵素的合成法の開発と実用化" 生物工学会誌. 76(10). 420-422 (1998)
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[Publications] 山本憲二: "コリネ型菌が生産する酵素の特異的な機能の利用" バイオサイエンスとインダストリー. 56(5). 23-25 (1998)