2000 Fiscal Year Annual Research Report
人工リポオリゴ糖(LOS)ワクチン開発手法の確立-抗原模倣性細菌の撲滅へ向けて-
Project/Area Number |
10306022
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Research Institution | TOTTORI UNIVERSITY |
Principal Investigator |
山崎 良平 鳥取大学, 農学部, 教授 (80273887)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
實方 剛 鳥取大学, 農学部, 助教授 (20205991)
能田 健 鳥取大学, 農学部, 助教授 (60218287)
田村 純一 鳥取大学, 教育地域科学部, 助教授 (30221401)
越野 広雪 理化学研究所, 分子構造解析室, 研究員 (50321758)
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Keywords | LPS / LOS |
Research Abstract |
平成12年度の研究実績は、下記に示す通りである。 a)オリゴ糖鎖の合成 15253オリゴ(OS)糖鎖合成において、受容体、供与体の両方に使用できるチオ配糖体のヘプトース(Hep)誘導体の合成を達成した。15253OSの分岐Hep[Hep(I),Hep(II)]を含むオリゴ糖鎖合成、および、OSへのリンカーの導入を確立し、7糖である15253OSの全合成とそのコンジュゲート達成のための条件を確立した。 b)リポオリゴ糖(LOS)の構造解析 LOS糖鎖構造パターンと完全脱アシル化したLOS誘導体の分析条件をHigh prformance anion exchange chromatographyにより確立した。また、linear gradient PAGEにより、3-6KdaのLOSの分離分析条件を確立し、この条件を用いて培養した細菌を直接サンプルとしてLOS分析することを確立した。 c)LOSの免疫化学分析 ファージディスプレー法を用いて、LOS内の特定の糖鎖に結合するペプチドを単離同定することにより、LOSの糖鎖構造をペプチドで発現することを達成した。また、LOS内のOSを認識するヒト抗体は、モノクローナル抗体2C7とは異なる特異的な糖鎖を認識することを明らかとし、コア糖鎖に近い糖鎖構造がヒトにおいても免疫原性も持つことを見出した。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] K.Nouda,K.Kubota and R.Yamasaki: "Separation of Lipooligosaccharides by Linear Gradient Gel Electrophoresis"Analytical Biochemitry. 279. 18-22 (2000)
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[Publications] R.Yamasaki,A.Takajyo,H.Kubo,M.Matsui,K.Ishii,M.Yoshida: "Convenient Synthesis of L-Glycero-D-Manno-Heptopyranoside"J.Carbohydrate Chemistry. 20(印刷中). (2001)