1999 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10307031
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
藤堂 省 北海道大学, 医学部, 教授 (60136463)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大村 孝志 北海道大学, 医学部・附属病院, 助手 (40312350)
古川 博之 北海道大学, 医学部・附属病院, 講師 (70292026)
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Keywords | 臓器移植 / 免疫抑制剤 / FTY720 / KF20444 / A802715 / 肝移植 / 心移植 / 腎移植 |
Research Abstract |
臓器移植におけるより有効な免疫抑制療法の開発を目的として、新規免疫抑制剤の有用性を研究し以下の結果を得た。 (1) 小動物同種移植:ACI(RT1av1)をドナー、LEW(RT1l)をレシピエントとするラット同所性肝移植、異所性心移植において各種新規免疫抑制剤の単独投与、併用投与の有効性を検討した。 1)FTY720:心、肝移植において、移植後14日間の単独経口投与により、0.05〜10mg/kg/dayの範囲で容量依存性にグラフト生着延長効果を示した。移植前後3日間の短期投与でも有意に生着期間の延長が得られた。サイクロスポリン、タクロリムスとの併用投与で相乗効果が得られた。 2)KF20444:心移植において、移植後14日間の単独経口投与により、0.5〜2mg/kg/dayの投与量で容量依存生に移植心生着延長効果を示した。 サイクロスポリンとの併用投与により相乗効果を示した。また、間欠投与(12mg/kg、3日毎)により副作用を軽減し生着延長を得ることが可能であった。 3)A802715:肝移植において、移植後14日間の単独経口投与(100〜300mg/kg/day)ではグラフト生着延長効果を認めず、持続静脈内投与(10、20mg/kg/day)でもグラフト生着延長効果を認めなかった。 (2) 大動物同種移植:Beagle(F1)-Beagleの組み合わせで腎移植、同所性肝移植を行い、単独療法、併用療法の効果を検討した。 1)FTY720:イヌ肝、腎移植では0.1mg/kgがグラフト生着延長効果における至適投与量であり、肝ではサイクロスポリンと、腎ではタクロリムスとの併用投与で単独投与よりも生着期間が延長した。腎移植において移植前3日間の短期投与および移植直前一回投与でも有意に生着期間の延長が得られた。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] Yamashita, Kenichiro: "Effect of a novel immunosuppressant, FTY720, on heart and liver transplantation in rats"Transplantation Proceedings. 31(1-2). 1178-1179 (1999)
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[Publications] Suzuki, Tomomi: "Dose-dependent study of a novel immunosuppressant, FTY720, with the canine renal allograft transplantation model"Transplantation Proceedings. 31(1-2). 1208-1209 (1999)
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[Publications] Omura, Takashi: "A short-course therapy with FTY720 prolongs allograft survival after canine kidney transplantation"Transplantation Proceedings. 31. 2783-2784 (1999)
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[Publications] Furukawa, Hiroyuki: "Prolongation of canine liver allograft survival by a novel immunosuppressant, FTY720"Transplantation. 69. 1-7 (2000)
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[Publications] Nomura, Masaru: "Effect of a new immunosuppressive agent, KE20444, in rat cardiac transplantation"Transplantation Proceedings. 31(1-2). 1206-1207 (1999)