2000 Fiscal Year Annual Research Report
インターネット学習支援システムの構築と運用評価に関する研究
Project/Area Number |
10308005
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Research Institution | Tokyo Institution of Technology |
Principal Investigator |
清水 康敬 東京工業大学, 大学院・社会理工学研究科, 教授 (10016561)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
室田 真男 東京工業大学, 大学院・社会理工学研究科, 助教授 (30222342)
西方 敦博 東京工業大学, 教育工学開発センター, 助教授 (60260535)
中山 実 東京工業大学, 教育工学開発センター, 助教授 (40221460)
青柳 貴洋 東京工業大学, 教育工学開発センター, 助手 (10302944)
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Keywords | インターネット / 学習 / 使用漢字チェックプログラム / 学習情報検索システム / タイ語学習システム / 学習支援システム / インターネット情報検索 / 漢字かな検索 |
Research Abstract |
インターネットを利用した学習支援システムは、非常に有効であるが、学習者が広大なインターネットから必要な学習情報を捜し出すのは容易でない。また、学習情報が捜し出せても、未だ習っていない漢字を含んでいるために、読むことが困難であるという問題がある。そこで、本研究では、「漢字表記自動変換サーバ」および「学習情報提供システム」を完成させ、実際に運用を行なった。まず、「漢字表記自動変換サーバ」では、任意のウェブページの漢字表記を、学習者の学年にあわせて自動変換することができる。そして、「学習情報提供システム」では、学習に有用なウェブページを検索し、検索結果の漢字表記を自動変換できるようにするシステムを構築した。これらのシステムにより、学習者が学習したい学年・科目を指定するだけで、学習に有用な情報を検索でき、その検索結果を、学習者の学年に合わせた漢字表記に自動変換できるようになった。 次に、本研究では、「使用漢字チェックプログラム」を開発した。このプログラムにより、任意のテキスト形式の文章中で使用されている漢字が、指定した学年までに習ったものかどうかをチェックできる。これにより、インターネット上の教材等を作成する際に、子どもが習っていない漢字を使ってしまうという問題を解決することができる。 次に、本研究では、インターネットを利用した、日本人のための「タイ語総合力学習支援システム(CATL)」を開発した。本システムでは、インターネット技術を利用して、各種のGUIを実装した。例えば、学習単語のイラストをクリックすると,イラストがカラーに変わり、音声が出てテキストボックスにタイ文字が出るようになっている。さらに、学習操作実験を実施し、アンケート39項目について分析を行なった。その結果、タイ語やタイ教材に触れる機会の少ない学習者に本システムが役に立つこと、本システムが使いやすいインターネット教材であることを明らかにした。
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[Publications] 榎本,室田,清水: "漢字かな自動変換機能等を備えたインターネット学習システムの開発"電子情報通信学会論文誌. J83-D-I,No.3. 384-394 (2000)
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[Publications] 大曲,室田,清水: "インターネットにおける自動検索通知システムの構築に関する研究"日本教育工学会論文誌. No.4. 227-235 (2000)
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[Publications] 榎本,室田,清水: "「音訓の読み方」と「ふりがな表記」に対応した漢字かな自動変換サーバの開発"教育システム情報学会誌. 17,No.3. 275-284 (2000)
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[Publications] 大川,室田,中山,清水: "Webベース学習における学習履歴画面の時系列再現システムの開発"電子情報通信学会論文誌. J83-D-I,No.6. 651-657 (2000)
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[Publications] 室田,清水: "インターネット接続回線速度と学習活動における情報取得時間の関係"電子情報通信学会論文誌. J83-D-I,No.6. 627-634 (2000)
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[Publications] 中山,實松,清水: "学習指導要領に基づいた学習情報のキーワード探索のための用語辞書に関する検討"電子情報通信学会論文誌. J83-D-1,No.1. 225-233 (2000)
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[Publications] 森本,中山,清水: "学習用Web情報の検索支援システムの開発"教育システム情報学会誌. 17,No.3. 231-240 (2000)